2025年7月更新
はじめまして。ITエンジニアをしている、なおひこ といいます。
このページでは、『未経験からエンジニアになって平均年収以上を達成する方法』を、ステップごとに分かりやすく、丁寧に、初心者でもまったく問題ないよう専門用語もかみ砕いて解説します。
すぐに本題に入りたい場合、下記のボタンから気になる項目をクリックしてください。該当する見出しまでスクロールします。
僕はもともと新卒から約14年間、製造業や建築系(電気工事)で働いてましたが、37歳のときにプログラミングをゼロから勉強して、ITエンジニアに転職することができました。
未経験からの挑戦でしたが、気づけば働き方や生活も好転しました。
- 通勤ストレス → 今は在宅もOK。電車の遅延や少しの体調不良なら気にならない
- 誰でもできる作業 → 今はフリーランス。自分のスキルで働けるという満足感
- 手取り20万円ちょっと → 今は年収2倍。1人でも家族4人を養える安心感
このように、以前では考えられなかった働き方ができるようになりました。
そんな僕の実体験をもとに、IT業界未経験者の方のよくある疑問
- エンジニアに転職したらどれくらい給料は上がるの?
- エンジニアの仕事ってどんなことするの?
- 未経験からフリーランスってどうだろう?
- そもそも最初はどの言語を勉強したらいいの?
こんな疑問も、「全て」このブログで解決していきます。
今までプログラミングにまったく縁のなかった人でも全く問題ありません。順番に読んで行けば、エンジニアとして平均年収以上稼げるようになる方法が見えてきます。
「細かい説明とかいいから、早くエンジニアとして稼ぐ方法が知りたい!」って場合は、下記のステップからご覧ください。
【ステップ0】ITエンジニアを目指す前の基礎知識「お金の稼ぎ方」
エンジニアを目指す目的は人によって様々ですが、「今よりもお金を稼ぎたい」は、とても多い動機だと思います。
正直、僕も最初はこれでした。
挫折率90%とも言われるプログラミング学習でも、「頑張れば必ず報われる」ことが分かっていれば、勉強のモチベーション維持にも繋がります。ゴールの見えないマラソンほど辛いものはないですから。。。
まずは、「エンジニアなった後のお金の稼ぎ方」について解説していきます。
もし、「そんなこといいから早く方法を教えてよ」って場合は、読み飛ばしてOK。「ステップ1:エンジニアとしての適性を見極めよう」から読み進めてください。
本当にITエンジニアって稼げるの?年収アップは可能?
確実じゃないけど、上げやすい業種だと思います。
実際、国税庁が公開した「令和5年分 民間給与実態統計調査」よると、日本の民間企業の平均年収は約460万円。一方でITエンジニアの多くが働く情報通信業では、平均年収649万円と、全体より約190万円も高いです。
もちろん、実務未経験からの転職で、いきなり平均以上をもらうのは難しいと思います。
ただ、例えば今の年収が300万円以下の人でも、エンジニア転職して2~3年で年収500万円以上は十分に狙えます。実際、僕もこのパターンでした。
「でも、年収って会社の規模とかによって決まるんじゃないの?」「 入った会社がイマイチなら給料なんて上がらないでしょ?」って思うかもしれませんが、年収が上がらない会社なら転職すればいいし、最悪フリーランスになればOK。
会社で開発経験を2年も積めば、フリーランスエンジニアになれます。
僕のキャリア事例:Web制作 → 開発経験を積む → フリーランスへ
僕はもともとWeb制作からプログラミング学習を始めて、請負フリーランスとして活動していました。
その後会社員になり、Web開発スキルを実務+自己学習で経験し、その後フリーランスエージェント経由で案件を受注しています。
- 請負契約のフリーランスとして1年間活動(Web制作)
- 収入の安定を求めて、正社員として1年間勤務(開発経験を積む)
- 退職後、フリーランスエージェント経由で案件を受注
結果、フリーランスエージェント経由の案件で、収入が伸びていきました。
- 1つ目の案件:年収480万円(Web制作)
- 2つ目の案件:年収550万円(業務システム開発)
これは、IT転職してから3年くらい経った頃です。 ※補足:フリーランスエージェントとは、フリーランスエンジニアの案件を紹介してくれる仲介サービス。例えば「月40万円」みたいに、月単価制(固定報酬制) で働く形式が一般的です。
IT転職する直前は製造業で年収270万円とかだったので、3年で年収が2倍になったことになります。
人によっては、「40歳で年収550万円なんてしょぼい」と思われるかもしれませんが、滋賀という地方住みだと家族4人でも自分の稼ぎだけで生活できるので、個人的には十分満足です。
多分、あのまま製造業で働き続けていても、実現できなかったはず。
こういったことができるのも、会社に依存せずにスキルを身につけたからできることですね。
ITエンジニアのお金の稼ぎ方はいろいろある
エンジニアとして働くと「手に職がつく」ので、稼ぎ方のバリエーションは多いです。中でも代表的なのは、下記のパターン。
- 会社で昇給を目指す:業界の平均年収が高くスキルも評価されやすい
- スキルを上げて転職する:実は、転職した方が年収を上げやすかったりします
- フリーランスエージェントを活用する:僕はこのパターンで年収が上がりました
- 人脈経由で案件を直接受注する:営業力が必要だが、仲介を挟まない分、報酬が高め
- 独立して自分でサービスや教材を販売する:難易度は高いが、収入も大きい
製造業をはじめとする他業界は、「転職回数の多さ」が転職で不利になることが多いですが、IT業界では「転職はスキルアップの手段として当たり前」みたいな文化があります。
逆に、同じ会社で働き続けるよりも転職した方が年収が上がりやすいという「業界のバグ」みたいなことも起こっていたり、、、
実際、求人を探してみると分かりますが、「前職の年収以上を保証します」と書かれていることも珍しくありません。

他にも、自分でサービスを開発したりプログラミング教材を作成して販売したり、、、スキルがあるとそれを元にいろんな稼ぎ方ができますね。
ITエンジニアになるとお金以外に得られるものがある
エンジニアになって、収入アップ以外で良かったと感じるのは、次の通り。
- 汎用スキルが身につく:どこでも通用するスキルなので、将来への不安が減る
- 個人の実績が評価されやすい:会社員でも、実績が自分のものとして見てもらえる
- 海外でも活躍できる可能性がある:プログラミング言語は世界共通。海外案件にも挑戦できる
- 市場価値を上げやすい:Web制作からWeb開発など、キャリアを計画的に積むことができる
プログラミングスキルって、習得難易度のわりに評価されやすいので、正直かなり「コスパの良いスキル」だと思っています。
もちろん、仕事以外でも役立つことは多いです。
私生活で役に立ったスキル
- タッチタイピング:毎日キーボードを触るので嫌でも早くなる。文章作成や日常のPC作業がスムーズにこなせるように。
- 文章力:チャットでのやりとりが多く、要点を抑えて伝える力が磨かれる。LINEだけでなく口頭でも、自分の考えを整理して伝えやすくなった。
- 検索力:分からないことを調べるのは日常茶飯事。調べることへのハードルが下がり検索精度が上がると、ネットの情報収集が効率的になる。
特に検索力は私生活でも大活躍で、
- 旅行や買い物の情報収集や比較検討がスムーズになる
- 家電のコスパの良いモデルをすばやく見つけられる
- 子育て・保険・生活インフラなどの選択を冷静に判断できる
さらに、新しいIT系ツールを使うことに対する抵抗もなくなりました。
IT系ツールの知見が増えることで生活がより便利になる
例えば、ChatGPTやQRコード決済といった新しいツールは出だした頃から抵抗なく使っています。
中には、「ChatGPTは情報を抜き取られるから怖い」とか「QRコード決済とか、なんかよく分からん・・・」って人も、当時は結構いました。
同様に、2000年代、クレジットカードをネット通販で使うと「不正利用される危険がある!」なんてニュース番組もありましたが、今では当たり前に使います。
新しいIT技術は最初は警戒されるものの、次第に当たり前になってきます。便利ですからね。
なら、早い内に使えた方が生活が豊かになるのでお得です。IT業界で働いていると、そういった技術の裏側も何となく予想できるので、心理的なハードルも下がります。
AIの進化による自動化の懸念は必要ない
日々AIが進化することで、「エンジニア不要説」が言われたりしますが、個人的には「危機感は必要だけど、極端に心配する必要はない」と考えています。
確かに、個人で使うようなシンプルなツールならAIに指示して開発することができますし、実際、非エンジニアの人でもそういった情報を発信しています。
じゃあ、既存のシステムを保守する場合はどうでしょうか?
他人が書いたコードを読み取ったり、仕様書を確認したり、現状のシステム構成を正確に把握した上で作業しないといけません。つまり、そもそも現状を理解できていないと、AIに的確な指示を出すことはできないということです。セキュリティ上の問題で、「AIの使用は禁止」という場合もありますし。
実際、今はGoogle翻訳やDeepL翻訳などのツールで英語の契約書も自動で訳せる時代ですが、重要なビジネス文書は今でもプロの翻訳者に依頼されることがほとんどです。
結局、「餅は餅屋」のことわざの通り、専門家に任せようってなるはず。AIツールも、エンジニアの方が上手く使いこなせますし。
これからのエンジニアはプログラミングが書けるだけじゃなく、「AIなどの最新技術にはいち早く触れて、適応していく姿勢」が、より大切になっていくと思います。
【ステップ1】まずはエンジニアとしての適性を見極めて学ぶ言語を選ぼう
プログラミング言語はたくさんありますが、、、「やりたいこと」から逆算して決めるのが基本です。
例えば、「メルカリのようなWebアプリを作りたい」「スマホアプリを開発したい」「社内業務を効率化するツールを作りたい」などなど。目的があると、そこから必要な言語が決まります。
とはいえ、初心者の段階だと「そもそもやりたいことがまだ分からない状態」だと思います。その場合、基本的にはWeb開発(Webアプリを作ること)を選ぶと間違いありません。
なぜならWeb開発は、技術の歴史が長く、スクールのカリキュラムや学習のためのノウハウも豊富で、初心者にとって学びやすい環境が整っているからです。さらに、求人や案件の数も多く、需要も高い分野なので年収も上げやすいです。
注意:Web制作とWeb開発の違いについて
なお、「Web制作」と「Web開発」は、どちらも「Web系」と呼ばれることもあります。初心者からするとその違いがよく分からないかもしれませんが、役割やスキルの幅、将来性に違いがあります。
項目 | Web制作 | Web開発 |
---|---|---|
目的 | ホームページやLPなどを作る | Webアプリや業務システムなどを作る |
主な言語 | HTML / CSS / JavaScript / PHP | HTML / CSS / JavaScript / TypeScript / Ruby / Python など幅広い |
難易度 | 比較的取り組みやすい | 覚えることが多く難易度はやや高め |
単価・将来性 | 案件は豊富だが、単価は比較的低め | 高単価案件が多く、キャリアも広がる |
仕事の内容 | 主に「見た目(デザインやレイアウト)」を作る | ユーザーの操作に応じて「データの処理」や「画面を動かす」など、システムを作る |
僕自身、最初はこの違いをよく知らずにWeb制作から学び始めました。ただ、働きつつ情報収集する中で、「Web開発だとフリーランスになった後も月額契約で安定して高収入が得やすい」と気づき、途中でキャリアチェンジすることに。
今思えば、最初からWeb開発を選んでいたら、もっと早く収入アップできたかもしれません。
なので、「より市場価値の高いエンジニアを目指したい」「フリーランスでも安定的に高収入を稼ぎたい」という場合は、最初からWeb開発を学ぶ方が近道です。
補足:プログラミング言語は途中から変更もできる
むしろ業務の都合上、別の言語を使わないといけなくなることも少なくありません。 なので、最初に学ぶ言語は、あまりガチガチに悩まなくてもいいので安心してください。
実際に僕の場合、下記のキャリアを辿りました。
Web制作(HTML / CSS / JavaScript / PHP)
↓
スマホアプリ開発(C#)
↓
インフラ系(VBA)
↓
再びWeb制作(HTML / CSS / JavaScript / PHP)
↓
社内向けのWebアプリ開発(HTML / CSS / TypeScript / Ruby / SQL)
「スマホアプリ開発」は会社の指示で経験し、「Webアプリ開発」は自分の意志でキャリアチェンジしました。
実際に働いていると、複数の言語に触れる機会があるはずです。実際、知人のエンジニアも、前の現場はJavaだけを使っていたのに、今はTypeScriptやRubyなど複数言語を扱っています。
だからこそ、最初に学ぶ言語は「学びやすさ」や「将来的な稼ぎやすさ」から選ぶのが正解。迷ったら、Web開発から始めてみてください。
プログラミング言語の選び方について、より深く知りたい場合は下記の関連記事を参考にしてみてください。
➤ 関連記事:1-1プログラミング初心者は言語選びより、やりたいことから逆算しよう(※現在作成中)
Web制作とWeb開発の違いについて、もっと詳しく知りたい場合はこちらの記事を参考にしてみてください。
➤ 関連記事:1-18Web制作とWeb開発の違い(※現在作成中)
学ぶ分野が決まったら、まずは「自分に合うか」を確かめよう
プログラミングの適正とは、実際にコードを書いてみて「楽しい」と感じられるかどうかです。
- 「お、楽しいかも」 → 適正あり
- 「ん~、ちょっと微妙かも」 → 適正なし
プログラミング学習の挫折率は90%とも言われています。いきなり高額なプログラミングスクールに申し込んで「やっぱ自分には向いてないな。。。」となったとき、お金がもったいないですので。
そんなとき便利なのが、ドットインストール。これは、オンラインで気軽にプログラミング学習が学べる初心者向けのサービスで、初級レベルの講座は無料で受講できます。(一部の応用講座は月額課金です)
まずは、下記の「Webサイトを作れるようになろう」と「Webサイトに動きをつけてみよう」のコースから学習を進めるのがおすすめです。

自分に適性があると判断できる具体的な判断基準
実際にプログラムを書いてみて、以下のような状態になったら、「プログラミングに向いている」と言えます。
- 自分の書いたコードで画面が思った通りに動くのが楽しいと感じる
- 「ここを変えたらどう動くんだろう?」と、自然に興味が湧いてくる
- 難しくて大変だけど、打ち込んでいるうちに、だんだん夢中になってくる
僕が初めてプログラミング学習を始めたときも、「勉強している」というよりは、「ゲームをしている」という感覚に近かったです。
プログラミングって、「暗記系の学習」というよりは「パズルを解いている感覚」に近いので、「ナンプレ」や「ピクロス」などのパズルゲームが好きな人にとっては、遊びながら学んでいるような感覚になるはず。
とはいえ、「ちょっと今日は気分が乗らないな。。。」と感じる日があるのも、ごく自然なことです。いくら楽しいゲームでも、毎日義務感で続けるのはしんどいし、知らないことを覚えるのは、思っている以上にエネルギーを使いますから。
イメージとしては、RPGゲームで「強いボスが倒せないから、仕方なくレベル上げしているとき」に近いかもしれません。「面倒だなぁ」と思いつつも、やっていくうちに、だんだん夢中になってくる。。。そんな感覚です。
【ステップ2】未経験でもエンジニアになるためのプログラミング学習の始め方
「プログラミングが自分に合っている」と感じたら、本格的に学習を始めましょう。
基本的な流れは、下記の2ステップです。
- 基礎学習をする
- 自分でゼロから作る
シンプルですが、ほとんどのプログラミングスクールでも採用されている、王道かつ効率的な学習フローです。
1.基礎学習をする
先ほど紹介したコースと重複しますが、ドットインストールを下記の順番で学習すれば、実務でも十分通用するスキルが身につきます。
HTML / CSS / JavaScript

コマンドライン

Git / GitHub

SQL

応用ステップ:モダンなフレームワークに挑戦(どれか1つでOK)




ステップ4まで学べば、すでに「脱・初心者」レベル。さらにステップアップしたい場合は、最近の開発現場でよく使われる「モダンなフレームワーク」に1つ、挑戦してみましょう。フレームワークとは、プログラミングを効率化するためのツール群のようなもので、実務ではほぼ必須です。
どれが優れているというわけではなく、「実務でよく使われる技術を学ぶ」という点ではどれも有効。むしろ最初1つ、きちんと習得することで、他の言語やフレームワークへの応用力も自然と身につきます。
2.自分でゼロから作る
次は、実際に自分で何か作ってみてください。いきなりゼロから作るのが難しいそうなら、基礎学習で作ったものに機能を追加したり、デザインを変えてみたりしてアレンジするのもいいですね。
他にも、YouTubeを活用するのもいいです。動画を見ながら一緒に作ってく「ハンズオン形式」の動画があるので、一緒に作っていきましょう。
最終的には、Webアプリをゼロから作るのが目標です。タスクツールやメモアプリなど、本当に簡単なものでも大丈夫です。
なお、作ったものは転職活動で「こういったものを作りました」と、アピール材料にできます。こういった「自分のスキルを示す作品」のことを、「ポートフォリオ」と呼びます。これもよく使われるIT用語で、覚えておくと便利な言葉です。
下記の記事で、評価されるポートフォリオのコツについて詳しく解説していますので、参考にしてください。
➤ 関連記事:1-6 面接で評価されるポートフォリオの作り方(※現在作成中)
自分で作るのは想像以上に大変。でも、その分成長できる
実際にゼロから何かを作ろうとすると、「あれ、どうするんだっけ?」と手が止まることが頻繁にあります。
1つの機能を実装するだけで、1日かかるなんてことも。なんなら、1つも進まないなんてこともあるでしょう。でも、悩んだ分だけスキルはグンと上がります。
これは学習中に限らず、実際の現場でも同じです。「分からない or エラー発生 → 調べる → 解決する」この繰り返しで、徐々に成長していきます。
これまでの具体的な学習手順や、つまずきやすいポイントについては、下記の記事でさらに詳しく解説しています。
➤ 関連記事:0-2現役エンジニアが教えるプログラミング学習の始め方3ステップで解説(※現在作成中)
学習のコツ1:学習環境への投資
学習環境を整えるだけで、学習効率は格段にアップします。特にパソコンとデスク周りは大切です。
パソコンが遅いなら新しく買い替える
学習当時の僕は、数年前に買ったノートパソコンを使っていたんですが、今思うと明らかにスペック不足でした。
例えば、電源を押してから起動するのに1分以上かかるなど。。。今使っているパソコンなら、十数秒で起動します。
当時はこれが当たり前だと思っていましたが、今考えると「時間を無駄にしてたなぁ」と感じます。
正直、学習するだけなら低スペックなパソコンでも問題ありません。実際に僕もそのパソコンでスキルを身につけて、実際に案件を請けていましたので。
ただ、「本気でエンジニアになるんだ!」と決意しているなら、今後のことも考えて、なるべく早い内にスペックの良いパソコンに買い替えた方がいいですね。
といっても、高価格なパソコンでなくてもOK。具体的には下記を目安にするといいです。
- メモリは最低8GB、できれば16GBあると快適
- SSD搭載モデルだと起動や動作がサクサク
僕はこの条件で65,000円くらいのモデルを買いました。ちなみに、たまたまセール中だったので少し安めで買えてラッキーでした。
メーカーは、DELLとかLenovoあたりだと、余計なソフトが付いていない分、割安になってます。コスパ重視の人にはおすすめです。
MacかWindowsか? → どっちでもいい
たまに、「Macの方がいいですか?」と聞かれますが、どっちでもいいです。ただ、同じくらいのスペックならWindowsの方が安いので、コスパ重視ならWindowsの方がいいかと。
あと、Windowsしか対応していないソフトも意外と多いので、「Windowsの操作に慣れているなら、わざわざ不慣れなMacにしなくてもいいのでは?」というのが個人的な見解です。
ここら辺について詳しくは、こちらの記事で詳しく解説しています。
➤ 関連記事:1-11パソコンはMacかWindowsどっちがいい?(※現在作成中)
デスクトップかノートか? → ノートがいい
「デスクトップかノートパソコンか」なら、ノートをおすすめします。理由は下記です。
- 作業場所を選ばずに学習できる
- 持ち運びしやすく、将来的に外でも仕事しやすい
- エンジニアに必要な作業は、ノートでも十分こなせる
エンジニアは、動画編集みたいな重たい処理はあまりしないので、持ち運びやすくて省スペースなノートの方がいいですね。「ノートしか持っていない」という人はいても、「デスクトップしか持っていない」という人はあまりいませんので。
デュアルディスプレイで快適さアップ
可能なら、デュアルディスプレイ(画面を2つにする)のもおすすめです。

コードを書く画面と、動作を確認する画面を分けられるので、作業効率がめちゃくちゃ上がります。
メーカーは何でもいいですが、ある程度大きさはあった方が快適ですね。目安としては、24インチです。※上写真のモニターも24インチです。
値段は1万円ちょっとはしますが、価格以上に作業環境が瀑上がりするので、早めに導入しておくと良いと思います。
「Alt + tab」 で画面をサクッと切り替えよう

予算の都合など、デュアルディスプレイにできない場合、「Alt + tab」というショートカットが便利です。
これは、「さっきまで開いてた画面にサッと戻れる」キーボードのショートカットです。なお、「Alt + Shift + Tab」だと逆方向に切り替えられます。
僕も最初はマウスでカチカチ見たい画面を切り替えてましたが、これを覚えてから1画面でもかなり快適に作業できるようになりました。
もちろん、デュアルディスプレイ導入後でも、このショートカットは活躍します。ぜひお試しを。
学習のコツ2:学習方法を工夫する
プログラミングを学ぶ上で大切なのは、「教えてもらう姿勢」から「自分で考え、解決する意識」へ変えていくことです。IT業界では、「自走できる人」と呼ばれたりします。
では、自走力を身につけるにはどうすればいいか?おすすめの学習方法について解説します。
暗記よりも「概念を理解する」のが大切
プログラミング学習は、学校の暗記科目というより、パズルの解き方を覚える感覚に近いです。
例えば、JavaScriptでは、数値を四捨五入するときに使う Math.round() という関数(命令文)があります。
このとき意識すべきは、「Math.round()」という単語を丸暗記することじゃなく、「JavaScriptには、四捨五入できる関数があるんだ」という概念を覚えることです。
これさえ覚えておけば、いざ使うときに「JavaScript 四捨五入」でネット検索すればすぐに解決します。それに、よく使う関数なら使っていくうちに自然と覚えていくので、最初から必死に暗記する必要はありません。
この考え方さえ持っておけば、他の言語にも応用が効きます。
例えば、Rubyという言語を使う時、「JavaScriptにある関数なら、Rubyにもあるだろう」って感じで、「Ruby 四捨五入」で調べれば、Rubyで四捨五入するための関数がヒットします。大抵の関数は他の言語にもあるので、概念で覚えておくと応用が効きます。
エラー文はとにかく翻訳すべし
長々と英語のエラー文が出ると、「もう分からん」と、投げ出したくなります。特に日本人は英語アレルギーな人が多いので、こういったところでつまずく人が多い印象です。
こんなときは落ち着いて、まずはエラー文を丸々でいいのでグーグル翻訳などにコピペしましょう。
英語だとチンプンカンプンだったものが、日本語にした途端、何となくでも理解できるはず。慣れてくると、英語の段階で「多分こういうエラーだろう」と予想がつくようになります。
なお、エラーというのは現役エンジニアでも日常茶飯事です。エンジニア歴30年という超ベテランのエンジニアでも、「エラーは必ず起こる」と言っていたくらいなので。
エラーは当たり前のことなので、それを対処する行為も学習の一環。焦らず、「まず翻訳」を心がけるのがエラー対処のコツです。
理解度60%でもOK
「完璧に理解してから先に進もう」と思うと、かえって学習が進まなくなります。プログラミング学習では、理解度60%くらいでどんどん進める方が結果的に身につくことが多いです。
僕の場合、PHPの繰り返し文が全然理解できませんでした。「教材通りに書いたら動くものの、、、なぜこうなるのかよく分からん、、、」こんな状態。
ただそれでも学習を進めてひたすらコードを書いているうちに、「どういった場面でどういった命令文を書いているか」がボンヤリと見えてくるようになり、そこで初めて繰り返し文を理解することができました。
実際の仕事でもそうで、その日理解できなかったことが、翌日ふと理解できるようになってたり。これは、エンジニア界隈のあるあるだったりします。
感覚的には、寝ている間に脳みそがうまく理解を進めてくれているのかなぁと。多分。
なので、「全然理解できない。。。自分には才能ないんだ。。。」と卑屈にならず、「まぁ進めてたらいずれ理解できるだろう」と、多少楽観的に考えた方が学習も続けやすいと思います。
プログラミング学習方法のコツについてもっと詳しく知りたい場合は、こちらの記事も参考になります。
➤ 関連記事:1-23プログラミング学習方法のコツ(※現在作成中)
学習のコツ3:モチベーション維持のコツ
プログラミング学習を続けるには、「土日にまとめて頑張る!」よりは、「1時間でも毎日コツコツ」という意識が大切です。
なので、やる気を「上げる」んじゃなく、「維持できる仕組み」を作ることが大事だと思っています。
毎日1回、必ずパソコンを開く
僕が実践していたのは、どんなに気が乗らなくても、とにかく毎日パソコンを開くこと。
内容は本当になんでも良くて、単に教材をボーっと眺めるだけでもいいし、普段YouTubeをスマホで見てるなら、それをパソコンで見るようにするだけでも十分です。
パソコンを触っているうちに、自然と気持ちが学習するモードに切り替わります。
これは心理学で「作業興奮」と呼ばれるもので、はじめはやる気が無くても、「やっていくうちに脳が徐々にやる気になっていく」という人間の性質だそう。
だからこそ、とにかく「パソコンを開く」のを意識する。これがやる気スイッチにつながります。
将来をイメージすることの重要性
僕の場合、先に成功している人の姿がモチベーションになっていました。
例えば、僕が通っていたデイトラでは、スクール卒業後に独立や転職している人がたくさんいました。つまり、「この教材をやりきりさえすれば、夢が叶うはず」と確信できたので、頑張れました。
当時の僕がイメージしていた、「理想の未来」はこんな感じです。
- スキルを身につけて、独立して自由に働く
- リモートワークで、場所に縛られずに働く
- 手に職をつけて、仕事を選べる側になる
- 自分の頑張りが、市場価値につながる業界で働く
こうやって、「未来の自分」をイメージすることで、自然とモチベーションが保てました。
なお、「家族のために頑張る」など、「誰かのために」という動機も素敵な動機です。でも、まずは、「自分がどうなりたいか」を素直にイメージすることが、モチベーションの維持には一番だと思います。
カッコつけず、自分の気持ちに正直になる。その小さな決意が、前に進むための原動力になるはず。
プログラミング学習後の具体的なキャリアパスについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。読むことで、学習後の未来が、よりイメージしやくなるはずです。
➤ 関連記事:1-4プログラミング学習後のキャリアパスは無限にある(※現在作成中)
体調が悪いときは、思い切って休もう
プログラミング学習ってめちゃくちゃエネルギーを使います。脳をフル回転させてるので、想像以上にお腹も減るし、集中力も削られます。
長時間頑張りすぎると、知恵熱みたいに熱っぽくなることもしばしば。。。「なんか今日は頭が回らないなぁ」と思い、熱を測ったら微熱があったなんてこともしょっちゅうありました。
特に週末にがっつり学習する日は、小まめに間食や休憩をとることも忘れずに。無理せず続ける意識が大切です。
モチベーション管理のコツについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
➤ 関連記事:1-24プログラミング学習のモチベーション管理のコツ(※現在作成中)
独学でハマりがちな落とし穴:「基礎ばかりやり続ける」
初心者によくあるのが、「いつまでも基礎学習ばかり繰り返してしまうこと」です。
例えば、不安だからといってドットインストールを再び最初から全部見たり。でも実際には、基礎は1周すれば十分です。
大事なのは、身につけた知識を使って、実際に手を動かして作ってみること。ここからが、「知識をスキルに昇華させる作業」になります。
社会人なら「プログラミングスクールの活用」も選択肢に。独学は時間と根気が必要
社会人の場合、「時間が限られている」「仕事や家庭との両立が必要」など、独学には大きなハードルがあります。
例えば、Web開発を習得するには600~1000時間くらいかかるとも言われています。この時間を、自分ひとりで、正しい方向に積み重ね続けるのは想像以上に難しい。
僕自身、最初はドットインストールで独学していましたが、「このまま学習しても実務レベルのスキルが身につくイメージが湧かない」「コードの書き方など基本をしっかり学んだ方が近道なんじゃないか」など不安になり、結局スクールを利用することにしました。
スクールでは、純粋な言語知識だけでなく、エディタの使い方や便利なショートカット、開発現場で役立つ小技なんかも教えてもらえます。実際の現場では、こういった周辺知識が効いてくるんですよね。
また、転職後もスクールのカリキュラム構成を参考にしながら学習を進めることで、自分に合った学習スタイルを確立できました。
そのおかげで、Web制作からWeb開発へキャリアチェンジできたと思っています。これも、学習方法の土台を作ってくれたスクールの存在があったからだと思います。
スクールに通う最大のメリット:時間の短縮
スクールに通う最大のメリットは、「時間の短縮」で、言い換えるなら時間を買っているようなものです。
僕は学生時代、たった数百円の電車賃を浮かすために、15km先の家電量販店へ自転車で買い物に行ったことがありますが、今では素直に電車を使います。スクールはこれと同様、「効率に投資する行為」だと思っています。
もちろん、「お金がかかる」というデメリットは大きいです。ただ、その分早くエンジニアになって年収アップできるなら、むしろスクールを使わない方が損とも言えます。
最近では、補助金制度や教育訓練給付金の対象スクールもあり、実質的な自己負担はかなり抑えられるケースもあります。
同じスクールの卒業生が活躍している姿を見ると、「自分もこのカリキュラムをやりきれば、必ずスキルが身につくんだ」という安心感につながります。これは、長期間の学習を継続するうえで何より心強い支えになります。
独学とスクール、それぞれにメリット・デメリットがあります。自分にとって最適な方法を選ぶために、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
➤ 関連記事:0-3 プログラミングスクールと独学、コスパで考える最適解を徹底検証(※現在作成中)
失敗しないスクールの選び方
もちろん、どんなスクールでもいいわけじゃありません。スクールごとに「学べる内容」や「サポート体制」、「転職支援の有無」などが違うので、自分の目的や現状に合ったスクールを選ぶことが大切です。
例えば、、、
- 未経験から半年以内にエンジニア転職を目指したい短期集中の人向け
- 転職成功率やサポート体制が充実しているスクールを探している人向け
- 卒業後もカリキュラムを見返せる、実質無期限の学習環境を求める人向け
このように、人によって選ぶべきスクールは変わってきます。
目的に合ったスクール選びのポイントは、こちらの記事で詳しく解説しています。
➤ 関連記事:0-4パターン別プログラミングスクールの選び方(※現在作成中)
【ステップ3】実務未経験でエンジニアになるための転職のやり方
このステップでは、未経験からWeb開発エンジニアに転職するための考え方や準備すべきポイントを5つに分けて解説します。
1. 事前知識:エンジニアの働き方は主に3つに分類される
事前にWeb開発エンジニアの働き方の違いを知っておくと、入社後のミスマッチを減らせます。下記は、それぞれの特徴や転職難易度をまとめました。
企業の種類 | 業務内容 | 代表的な企業や働き方 | 転職難易度 |
---|---|---|---|
自社開発企業 | 自社のWebサービスやアプリを自分たちで開発・運用する | メルカリ、freee、社内システム担当など | 高め |
受託開発企業 | クライアントの依頼に応じてWebシステムやアプリを開発する | 中小の受託開発会社、SIerの開発部門など | 中程度 |
SES企業(客先常駐) | 他社の開発現場にエンジニアとして常駐し、プロジェクトを担当する | SES企業 → 客先での業務(常駐型) | 低め |
なお、SES企業の中には、開発以外の業務(ITサポートやヘルプデスクなど)をさせられるケースもあります。中には、家電量販店に派遣するなどエンジニアとは全く関係ない業務をさせる悪質な企業も一部存在するので、事前の企業調査が重要です。
最近では、YouTubeなどで情報発信しているSES企業もあり、そういった企業は比較的透明性が高くて信頼しやすいかと思います。加えて、ネットで企業の評判を確認してください。
企業の評判は、「企業名 評判」などのキーワードで簡単に検索できます。ただ、小さい会社だと口コミ情報がほとんどなかったりするので、その点も踏まえて総合的に判断しないといけません。
詳しくはこちらの記事で解説しています
➤ 関連記事:1-25エンジニアの働き方について解説(※現在作成中)
2. 見せる準備:ポートフォリオ(成果物)は見れるようにしておく
企業に自分のスキルをアピールするには、ポートフォリオが欠かせません。実務未経験の場合は特にです。
- GitHubにコードをアップし、URLをクリックするだけで見れるようにしておく
- 職務経歴書にもポートフォリオのリンクを貼り、書類選考の段階でアピールしておく
- 面接では、「どこを工夫したか」「どこが大変だったか」など語れるようにしておく
GitHubを使うことで、コードの中身を見てもらえるだけでなく、「Gitの基本操作ができる証明」にもなるので一石二鳥です。
なお、ポートフォリオは、1~2個あれば十分。面接ではほぼ確実にポートフォリオについて聞かれるので、スムーズに説明できるように準備しておいてください。
こういった準備ができていれば、企業にしっかりとあなたのスキルや想いを伝えることができます。
ポートフォリオについては、下記の記事で詳しく解説しています。
➤ 関連記事:1-6 面接で評価されるポートフォリオの作り方(※現在作成中)
3. 応募前の心構え:条件面は妥協する
転職活動では、「理想の条件」にこだわりすぎないことも大切です。
特に地方在住の場合、IT企業の数自体が少ないため、最初は「応募数を増やす」意識でも十分です。僕自身、滋賀という地方でしたので、京都や大阪(片道1時間半ほど)まで範囲を広げ、20社くらいは応募しました。
実務未経験のエンジニア転職で意識すべき点は、以下のとおり。
- 初めからフルリモート勤務を希望しすぎない
- 通勤できる範囲なら、多少の通勤時間は覚悟する
- 年収は下がっても、「実務経験が得られるか」を優先する
まともなキャリアやスキルを積めば、働き方は後から選べるようになるので、まずは条件よりも経験が積める環境を優先すべき。実際僕も、会社員経験を経てフリーランスになり、ある程度、働き方の自由度が増えましたし。
例えば、「1〜2年後には、今の職場でリモート勤務ができるようになる」「フルリモートOKの企業に転職する」などなど、こんなキャリアパスも十分に可能です。
まずは「経験を積む」ことにフォーカスするのが、長期的には「年収アップ」や「理想の働き方」を実現させる一番の近道です。
4. 求人探索のコツ:転職エージェントと転職サイトを併用しよう
エンジニアの求人は、基本的には「実務経験者」向けがほとんどです。技術職ですからね。
とはいえ、未経験でも転職成功は十分に可能。そのためには、転職エージェントと転職サイトの併用がおすすめです。
- 転職エージェント:求人紹介や書類添削、面接対策など手厚くサポートしてくれる。特に20代のポテンシャル採用狙いに有効。
- 転職サイト:自分のペースで応募できる。30代や地域限定の求人も探しやすく、柔軟に使える。
転職市場の状況や年齢によっても使い方の重点は変わりますが、「まずはエージェントに相談 → 合わなければ転職サイトで探す」の流れが効率的です。利用はどちらも無料で金銭的なリスクもありませんし。
なお、求人サービスに掲載されていなくても、企業の公式ホームページの採用ページから直接応募できるケースがあります。気になる企業があれば、ぜひ採用ページもチェックしてみてください。
おすすめの転職サービスは、下記で紹介しています。参考にしてください。
➤ 関連記事:1-26おすすめ転職サイト・エージェント(※現在作成中)
5. チャレンジ精神:挑戦マインドを持つことが成功のカギ
「未経験OK」の求人にこだわりすぎる必要はありません。実際、「経験者のみ」の求人に応募して、内定をもらえた未経験者の話もよく聞きます。
たとえ不採用だったとでも、「こういった経験があると前向きに検討できます」といったアドバイスがもらえることもあります。実際に僕も、こういった返事をヒントにポートフォリオを改善し、次の選考に活かせた経験があります。
このように、まずは応募することで、結果的に転職成功のきっかけになることもあります。
断られることを恐れず、とにかく挑戦するマインド。これが大切です。
さらに詳しいテクニックや面接の進め方については、こちらの記事で紹介しています。
➤ 関連記事:1-27転職活動のコツ 面接の進め方やテクニック(※現在作成中)
【ステップ4】エンジニアとして年収を爆速で上げる方法:フリーランスのすすめ
このステップでは、フリーランスとして安定的に年収を上げる具体的な方法をご紹介します。
フリーランスの契約形態は主に2つ
フリーランスとして働く場合、契約形態は大きく2種類あります。
- 請負契約:納品物(成果物)に対して報酬が支払われる契約。納期や品質責任が発生しやすい
- 準委任契約:作業時間に応じて報酬が支払われる契約。納品義務がないため比較的リスクが低い
実際のWeb開発案件では、ほとんどが準委任契約です。僕自身も準委任で活動しており、月47万円以上の安定収入を得られています。成果物に縛られない分、安定して働けるのが大きなメリットです。
なお、会社員と比べて仕事内容がほとんど同じなのに、契約形態が違うだけで年収が大幅にアップするケースも珍しくありません。特にSES企業で働いている人はそうですね。
また、フリーランスと聞くと「損害賠償のリスクが怖い」と感じるかもしれないですが、実際に請求されたケースは聞いたことが無いです。
月額900円以下の損害賠償保険もあるので、不安ならそれに加入すればOK。僕は、お守り代わりに入っています。
なぜ多くの人がフリーランスにならないのか?4つの心理的ハードル
「フリーランスになれば年収が上がる」と分かっていても、実際に行動する人は意外と少ないです。
その理由の多くは、スキル不足や環境ではなく、本人の心理的なブレーキ。以下のような「4つの弱気」が主な原因だと考えられます。
- 現状維持バイアス:今の環境を変えるのが怖い。現職に大きな不満がないと、変化を避けたくなる。
- スキルがないと思い込んでいる:「まだ実力が足りない」と感じているが、実際にはすでに案件に応募できるレベルだったりする。
- お金周りの不安:「正社員の2倍稼いでトントン」「フリーランスは不安定」と思い込んでいる。実際には、節税の選択肢は多く、安定収入を得ている人がほとんど。
- 世間体を気にしている:「フリーランス=不安定」という世間の目を気にしてしまい、踏み出せない。
僕が以前いた会社でも、Javaの経験が3年くらいある人に「なぜフリーランスにならないのか?」聞いたところ、「確定申告が面倒そうだから」と言っていました。
多分これだけの経験があれば、月50万以上の案件は普通に狙えるレベル。それ以下の経験しかない僕でも、それに近い報酬額なので。。。ちょっともったいないですよね。
このように、ほんの少しの不安や誤解を解消するだけで、フリーランスという選択肢は途端に魅力的なキャリアパスになります。
会社員とフリーランスの違いについては、実際に両方経験したリアルな視点で、こちらの記事で詳しく解説しています。
➤ 関連記事:2-3会社員と比較!フリーランスエンジニアのメリットデメリット:どっちが得か知りたい人向け(※現在作成中)
どれくらいのスキル・キャリアでフリーランスになれるのか?
フリーランスになる方法は、主に次の3つです。
- 今の会社でフリーランス契約に切り替える
- 知り合いから仕事をもらってそのまま独立
- フリーランスエージェントを使って案件紹介してもらう
中でも1番一般的なのは、「エージェント経由」です。一般的には実務経験が2年程度あれば案件の紹介は十分可能で、3年もあれば、ほぼ案件に困らないとされています。
僕自身も、エージェントを活用してフリーランスになりました。簡単にキャリアを振り返ると、こんな感じ。
- 1年目:請負フリーランス(Web制作)
- 2年目:会社員(スマホアプリ開発・データベース周り)
- 3年目:準委任フリーランス(Web制作)
- 4年目:準委任フリーランス(社内向けWebアプリ開発)
Webアプリ開発の案件に参画した当時は、IT業界歴3年ほどでしたが、純粋な開発経験はわずか半年程度でした。ただ、自己学習で作ったポートフォリオを組み合わせることで、経験が浅いながらも、「社内向けWebアプリ開発の案件」に参画できることができました。
当時の状況を後から聞いた担当の営業さんに、「〇〇さん(前任の営業さん)、よく通しましたね」と言われたこともあり、正直、今振り返っても、かなりレアケースだったんだと思います。
とはいえ、「スキルや経験が不十分に見えても、工夫と頑張り次第でチャンスをつかめる」という証明になったと思います。
なお、「実際の現場にはついていけたのか?」というと、、、問題なし。自己学習で基礎を押さえていたおかげで、大きな戸惑いもなく業務をこなすことができました。
より詳しいフリーランスのスキルレベルの目安や、案件獲得までのプロセスは以下の記事で解説しています。
➤ 関連記事:2-6どれくらいのスキル・キャリアでフリーランスになれるのか?(※現在作成中)
自分に合ったフリーランスエージェントを選ぶ3つのポイント
フリーランスエージェントを選ぶ際は、以下の3点を意識すると失敗しにくいです。
- マージン率:報酬に直結します。公開されていないことも多いので、面談時に確認すると安心です。
- 複数に応募する:1社だけでは希望の案件が見つからないこともあるため、2〜3社に登録して比較するのがおすすめ。
- 地域特化かどうか:地方在住の場合、自分の住んでいる地域に強いエージェントを選ぶと、希望に合う案件が見つかりやすくなります。
あまり多くのエージェントに登録するとやり取りが面倒になるので、3社くらいに絞るのが無難です。
僕自身、最初はどのエージェントが良いのか分からず、5社ほど使ってみましたが、、、正直、やりとりがけっこう大変でした。
なお、経験やスキルによってはお断りされることもあります。この場合は、「縁がなかった」と割り切って次にいくのが吉。
余談ですが、以前お断りされたエージェントから2年後に営業電話が来たことがあります。出られなかったものの、「やっぱそれだけエンジニア不足なのかなぁ」と感じましたね。
どのエージェントが自分に合っているか分からない場合は、まずは「知名度が高く、実績がのある大手」から始めるのが安心です。まずは3社に登録して、対応や案件の種類を比較してみると違いが見えてきます。
フリーランスエージェントは本当にたくさんありますが、それぞれ特徴が違うので、選び方のポイントを整理した記事も用意しています。こちらもぜひ参考にしてください。
➤ 関連記事:2-2おすすめフリーランスエージェント(※現在作成中)
エージェントに良い案件を見つけてもらうコツ
第一に、即レスを徹底することが大切です。
例えば、メールで案件を紹介された場合は、応募するかどうかの返事を基本的には「その日のうち」に返すように心がけましょう。
もし当日が難しい場合、最低でも翌日の午前中までには返信するのが理想的。
素早い対応は、「本気で案件を探している」という姿勢を伝えることにつながりますし、営業さんからも「レスポンスが良く信頼できるエンジニア」という印象を持たれやすいです。結果、紹介先にも安心して推薦してもらえる可能性が高くなります。
営業さんにとっても、エンジニアが案件に参画して初めて売上が立つわけで、本気度の高いエンジニアを優先的にサポートしたくなるのは当然のこと。
こちらとしても本気で探しているわけですし、まさに win-win な関係になれます。
客先面談のポイント
僕はこれまで、先方の都合以外で面談に落ちたことがありません。正直、ここは得意分野だと勝手に思っています。
まず意識しているのは、「質問に対して結論を端的に答える → その後に補足する」という基本の流れです。
例えば、「はい、大丈夫です。なぜなら〜」のように、まず答えを言ってから背景を補足すると、回りくどくならず、相手にも伝わりやすくなります。
また、未経験の技術や業務について質問された場合、理由を添えて前向きにアピールすることが大切です。
例えば、僕が実際に答えた例がこちら。
「AngularやRubyの実務経験はありませんが、以前会社で初めて使用したUnityで、技術選定からリリースまで一貫して担当した経験があります。また、自己学習で、ReactやNext.jsといったJavaScriptのフレームワークに取り組んできたので、参画までにキャッチアップしておけば、問題なく対応できると考えております。」
このように、未経験な分野でも対応できる根拠を付け加えると、説得力が増します。
なお、スキルシートの内容については、よほどズレていない限り、エージェントの営業さんから事前に指摘が入るはず。もし不安があれば、「この内容で問題ないか?」と一度確認してみると安心です。
スキルシートの作成について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考になるかと思います。
➤ 関連記事:2-7エンジニア向けスキルシートの書き方とポイント(※現在作成中)
書類選考を通過して面談まで来たということは、「スキル面は問題なし」と認識されている証拠です。あとは、「適切な受け答えができるか」「一緒に上手く働いていけそうか」といったコミュニケーション面をメインで見られているはずです。
声のトーンをいつもより明るくしたり、丁寧な言葉づかいを意識するだけでも、印象はグッと良くなりますよ。
このあたりの面談全体の流れやコツは、下記の記事でも解説しています。
➤ 関連記事:2-8フリーランスの書類選考・面談対策まとめ(※現在作成中)
【Q&A】未経験からエンジニアを目指す人に関するよくある質問
未経験からエンジニアを目指す人によくある質問をまとめました。
- 年齢的に遅い?
- 未経験でも仕事についていける?
- エンジニアの年収事情ってどんな感じ?
などなど、僕自身も悩んできたことばかりです。
疑問や不安があれば、まずここをチェックしてみてください。
Q1:アラフォーでプログラミングは遅いですか?
遅くありません。
実際、僕は37歳からプログラミング学習を始めてエンジニアになりましたし、アラフォーから挑戦して成功した人はたくさんいます。
「35歳定年説」や「エンジニア=ブラック」という話もありますが、今では通用しない昔のイメージ。特に今はエンジニア不足の時代。アラフォー未経験でも、チャンスは十分あります。
「できた人がいるなら、自分にもできるはず」
僕は学習中、こんな感じで自己洗脳していました。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
➤ 関連記事:1-7アラフォー未経験でもプログラミングは遅くない理由(※現在作成中)
Q2:文系にプログラミングは無理ですか?
まったく問題ありません。
確かに、プログラミングには「筋道を立てて考える力」が必要なので、理系出身の方が多少有利かもしれません。
とはいえ、文系だと無理ってほど難しいものではありません。実際、文系出身のエンジニアは意外と多いですし。
「文系・理系」というより、「プログラミングに興味をもてるかどうか」の方が大切です。学習は数ヶ月単位で続けないといけないので、地道にコツコツ取り組まないといけないからです。
「文系だから不利」と決めつける必要は、全くありません。
それでも不安だと感じる場合は、こちらの記事も参考にしてみてください。
➤ 関連記事:1-16文系でもプログラミングは習得できる理由と学び方のコツ(※現在作成中)
Q3:SNSで比べてしまうんですが、プログラミング学習で挫折しないコツはありますか?
SNSは、「比べる」じゃなく「参考にする」。これくらいのスタンスがちょうどいいですね。
SNSでは、難しそうな内容をスラスラこなしているような人もいて、つい落ち込んでしまうことがあります。
僕も、スクールで他の受講生が難しそうな内容をメンター(講師)に質問しているのを見て、「自分はこの疑問すら持てるレベルじゃない。。。」と感じて萎えていました。
ただ、成長のスピードには個人差があります。1日に学習できる時間も、人によって違いますし。
多くの場合、スキルの成長は、次のようになります。

最初は本当に簡単な基礎部分なのでサクサク理解できるものの、あるとき急に理解できなくなる「停滞期」が出てきます。それでも根気よくやりつづけると、一気に理解できる瞬間が生まれます。
このことを知っているだけでも、「今はそういう時期なんだな」と、冷静に受け止めやすいかと思います。
このあたりについて、より詳しくはこちらの記事にまとめています。
➤ 関連記事:1-22プログラミング学習で挫折しないために意識したいこと【SNSで比べてしまう人へ】(※現在作成中です)
Q4:Web開発エンジニアのお仕事はどんなことをする? 難しい?
難しくないとは言いませんが、、、多分想像よりは簡単です。
就職や案件参画の前には、必ず面接や客先面談があるからです。そこで、今の自分のスキルで現場に対応できるかどうか、先方が判断してくれます。
つまり、自分にとって明らかにレベルが高すぎる現場にいきなり放り込まれるということは、基本的にないということです。
僕自身、Web制作の基礎があったとはいえ、Web開発においては実務未経験ながら対応可能な開発現場に参画できました。なので、過剰に心配する必要はありません。
Web開発エンジニアが実際にどんな仕事をしているのか、より具体的に知りたい場合は、こちらの記事をどうぞ
➤ 関連記事:1-19Web開発エンジニアの仕事はどんなことをする? 難しい?(※現在作成中)
Q5:未経験からITエンジニアに転職してから年収300~400万円ってどれくらい大変?
働く地域にもよりますが、年収300~400万円は2~3年で十分狙えるイメージです。
例えば、会社員の場合、年収300万円は1年目から、年収400万円は2〜3年目で達成できるケースが一般的。
なお僕は、エンジニアになって3年弱で年収450万円を超えました。これは、特にスキルが高かったというより、フリーランスに転向したのが大きかったです。
地方在住でも、しっかり経験を積んで戦略的にキャリアを積み上げれば、年収400万円は案外すぐに到達するはず。
このあたりの収入イメージや働き方の違いについて、こちらの記事で詳しく解説しています。
➤ 関連記事:1-20未経験からITエンジニアに転職してから年収300~400万円ってどれくらい大変?(※現在作成中)
Q6:プログラミング学習後は、転職かフリーランス、どちらがいいですか?
転職を強くおすすめします。
たまに、学習後すぐにフリーランスをしている人も見かけますが、これはWeb開発じゃなく、Web制作(特に請負契約)の話が多いです。
Web開発の案件を、実務未経験から受注するのは、現実的にはほぼ不可能と考えていいです。
もちろん、Web制作を前提にしても、いきなりフリーランスになるのはおすすめしません。理由は次のとおり。
- 業界の仕組みや仕事の流れを知らない状態で案件を進めるのは、想像以上にしんどい
- 「IT業界とはこういうもの」という基準が自分の中にないと、迷いや不安が大きくなりやすい
- 請負契約は成果物で評価されるので、金銭的なプレッシャーや納期リスクがつきまとう
これは、僕自身の経験に基づく実感です。
まずは就職し、現場で経験を積む方が、スキルもキャリアも安定して伸ばしやすいです。
それでも、「どうしてもフリーランスでやってみたい」という場合、こちらの記事をチェックしてみてください。
➤ 関連記事:2-5プログラミング学習後にいきなりWeb制作フリーランスになる方法(※現在作成中)
Q7:エンジニアとして大きな失敗はしましたか?
大きなトラブルに発展するような失敗はないですが、印象に残っているのは下記のとおり。
- なかなか収入が安定せず、心が折れそうになった
- 専門外の仕事を無理に引き受けて、苦戦した
- 納期ギリギリまで作業が終わらず、焦りまくり
すべて、Web制作でフリーランスとして活動していたときの話です。慣れない業務ばかりだったこともあり、特に精神的に大変でした。
他には、「参画する案件選びに失敗して消耗した」「入社した会社に給与遅延を繰り返された」といった、思わぬ失敗も経験しました。
とはいえ、取り返しがつかないような失敗はなく、振り返ってみると、エンジニアとして働く中で怒られたこともほとんどありません。(これは年齢のせいもあるかもしれませんが、、、)
これらの経験について、もう少し詳しく知りたい場合は、こちらの記事をご覧ください。
➤ 関連記事:1-14未経験からITエンジニアになって3年でやらかした失敗と乗り越えた方法(※現在作成中)
Q8:エンジニア用の求人サイト・転職エージェント・フリーランスエージェント・クラウドワークスなどなど、違いってなに?
ざっくり言うと、エンジニアが仕事を探すための「サービスの種類の違い」です。
- 求人サイト:企業の求人情報が一覧で見られて、自分で応募するサイト。
- 転職エージェント:担当者がついて、希望に合う企業を紹介してくれるサービス。
- フリーランスエージェント:フリーランス向けに、案件を紹介してくれるサービス。
- クラウドソーシング:基本ネット完結で、短期・単発の仕事を受注できるサービス。
どれも「エンジニアとして働くための手段」ですが、利用するタイミングや向いている人がちょっと違います。
プログラミング学習後なら、転職活動のために「求人サイト」や「転職エージェント」を使うことになるかと思います。
それぞれの特徴や選び方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
➤ 関連記事:1-21エンジニア用の求人サイト・フリーランスエージェント・クラウドワークス・転職エージェントなどなど、違いってなに?(※現在作成中)
プログラミングは楽しむのが一番
ここに書いていることだけで、ひとまずどんな初心者でもプログラミングを始めることができると思います。※もし途中でつまずいてしまったら、ご質問ください。
プログラミングって本当に楽しいものです。
自分が考えたことを、パソコンが高速で処理してくれて結果を出してくれますし、ややこしい処理を短くキレイなコードで書けたときや、エラーを解消したときなんか、なんとも言えない快感です。
そしてプログラミングを習得すると、
- 在宅やフリーランスなど、自由な働き方ができるようになります
- 未経験からでも、2〜3年で月40万円を目指すのは現実的です
- 収入が安定すると、不安が減って心の安定感が半端ないです
- スキルが身につくと、自分で事業を始める道も見えてきます
こういった未来が待っていると思えば、今がちょっとくらいしんどくても、頑張れます。
デメリットといえば、「学習に時間がかかること」くらいです。
これも、スクールを使えば短縮できるし、早く稼げるようになれば、スクール代もその分すぐに回収できます。
正直、こんなにコスパの良いスキルは他にはないし、やらないのは勿体ないと思っています。
「今の会社で給料がなかなか上がらず、かといって特別なスキルもない、、、」そんなモヤモヤを抱えている人は、みんなプログラミングやればいいのに。と、本気で思っています。
このサイトが、そんな過去の自分と同じように悩んでいる人の助けになれば、とてもうれしいです。
ぜひ、プログラミングを楽しんでください。