こんにちは、フリーランスエンジニアをしている、なおひこです。
「プログラミングに興味を持ったものの、何から始めていいか分からない…」初心者あるあるですね。
僕は37歳でプログラミング学習を始めて、IT業界に転職しました。それまで新卒から製造業だったので全くの畑違い。プログラミング学習には苦労しました。
この記事では、過去の僕のようにIT業界のことをよく知らない人へ向けてプログラミングの初め方について解説します。
この記事を読むことで、今日からプログラミング学習を始められるようになります。
プログラミング学習の始め方
大きな流れは下記の通り。
- 学ぶ言語を決める
- 基礎学習をする
- 自分でゼロから作る
順番に解説していきます。
1. 学ぶ言語を決める
学ぶ言語は、「どの分野を学ぶか」から逆算するようにします。同じプログラミング言語でも分野によって使い方が違うからです。
例えばJavaScriptという言語、ホームページ制作でもスマホアプリ開発でも使えますが、使われ方が若干違います。同じトラックを使う仕事でも、引っ越し屋と長距離ドライバーでは、やることは違いますよね。
それぞれに合った使い方を学ばないと、実務では役に立ちません。
プログラミング言語はあくまでツールなので、「何をするか」から逆算して決めましょう。
プログラミング言語の比較
分野 | 主な使用言語 | 報酬 | 学びやすさ |
---|---|---|---|
Web制作 (ホームページ作り) | HTML, CSS, JavaScript, PHP | 低〜中 | 易しめ |
Web開発 (メルカリなど機能付きのホームページ作り) | JavaScript (Node.js), TypeScript, Python, Ruby, PHP, Java | 中〜高 | 普通 |
スマホアプリ開発 | Swift, Kotlin , Flutter (Dart), React Native (JavaScript) | 中〜高 | 普通 |
AI | Python, R, Julia | 高 | 普通~難しい |
各分野に対して、主に使われる言語は上記の通り。
どれを選んだらいいか迷ってしまうって人は、ひとまずWeb系(Web制作かWeb開発)を学ぶといいかと。
- 歴史が古く、学習方法も確立しているので初心者でも学びやすい
- Web制作とWeb開発は親和性が高いのでキャリアチェンジしやすい
ちなみに僕の場合、元々ブログ運営をしていて馴染みがあったので、Web制作(ホームページ作り)を選び、後にWeb開発へキャリアチェンジしました。
初心者は何から学んでも大丈夫です
1つできるようになれば、他も何となく分かるようになるので。例えば僕の場合、主なキャリア遍歴は下記の通り。
Web制作のフリーランス → 就職した会社でスマホアプリ開発 → Web制作でフリーランス → Web開発(業務システム)でフリーランス
普通、こんなにコロコロ変わることはないと思いますが、ともあれ1つできれば努力次第で何とかなります。
よくある質問:どのプログラミング言語が稼げますか?
プログラミング言語で報酬が決まることは、ほぼありません。
- 実績
- スキル
- 経験年数
- 企業の規模
上記の通りで、例えば同じJavaScriptという言語を使える人でも、経験年数1年と5年では、報酬が高いのは後者です。
また、企業の規模も重要です。同じような実績・スキル・経験年数だとしても、開発予算が潤沢にある企業の方が、エンジニアへの報酬は高くなりますので。
結論、プログラミングで稼ぐには、「1つの分野を突き詰めてスキルやキャリアを付け、規模の大きい会社で働くこと」が近道です。
2. 基礎学習をする
その分野で使うプログラミング言語の基礎を学びます。プログラミング学習に正しい手順はないので、本でもネット教材でも、好きな方法で大丈夫です。
手軽に始めるなら、プロゲートとドットインストールという学習サイトがあります。僕も最初はこのサイトで学習し、プログラミングの楽しさを実感しました。
また、淡々とプログラミング言語を学ぶんじゃなく、下記のように「目的」のカテゴリーがあるので、ここのコースを順番にやっていった方が、学習がはかどるはず。


基礎学習に時間をかけすぎる人がいますが、コース1周で十分です。基礎学習が終わったら次のステップに進みましょう。
学習のコツ:完璧に理解しなくてOK
学習を始めると、「とりあえず動くけど、なぜ動くのか細かい部分が理解できてないな…」みたいな状況がちょこちょこあると思いますが、気にせず次に進んでOK。
今は分からなくても、後々見返すことで分かるようになってきますので。例えば僕の場合、「PHPの繰り返し処理の記述」が全然理解できませんでした。
とりあえず先に進めて書き続けて行く内に、「前にも同じような書き方をしたな… → 以前のコードと見比べる → パターンを掴んで理解が深まる」ということがありました。
こういったことは僕以外にも経験者がいて、プログラミングあるあるです。学習では理解半分くらいでひとまず進めていきましょう。
よくある質問:プログラミングスクールはどうですか?
学習を始めて、下記のような壁にぶつかったら検討の余地ありかと。
- 独学だとどうやって進めていいか分からない
- 勉強方法があっているか不安で学習に集中できない
- プログラミングのモチベーションが上がらない
僕の場合、モチベーションは問題無かったものの、「独学での学習方法」に不安や限界を感じ、途中からプログラミングスクールにしました。
結果、37歳未経験という状態からエンジニア転職に成功し、年収も上げられたので、スクール代は十分回収できたものの、全ての人にスクールが合うかどうか分かりません。
まずはあまりお金をかけずに学習を始めてみて、上記のような不安を感じるならスクールも視野に入れてると良いです。
3. 自分でゼロから作る
基礎学習が終わったら、学んだスキルを使ってなにか作ってみましょう。
正直、ここがスキルアップに一番大事な部分で、一番大変なところでもあります。たった1ページのWebサイトを作る時でも、「あれ…最初って何て書くんだっけ??」なんてことも起こります。
いきなり作れそうならそれでいいですが、無理そうなら基礎学習で作ったものに何か機能を追加して、自分でゼロから作る経験をしてみてください。
そもそも「開発」というのは、「小さな機能を積み重ねて1つのシステムを作り上げる作業」なので、既存の機能を追加する作業は、貴重な経験になります。
やり方は本でも何でもいいですが、YouTubeだと動画でコードを見ながらできるので理解しやすいはず。
もし日本語検索で良い動画が無いなら、英語検索し、動画は字幕を翻訳すれば問題なし。

ゼロから何か作れるようになったら、実務で通用するスキルが身についています。後は転職してから業務をしつつ学んでいけば、勝手にスキルが上がっていくはずです。
作ったものは転職時にポートフォリオ(自分のスキルを証明する作品集)としても活用できるので、ぜひ頑張ってください。
プログラミング学習を始める人のよくある質問
Windowsを持っていますがMacの方がいいですか?
どちらでもOKです。
エンジニア系のYouTuber等はMac率が高いものの、特にMacじゃないとダメと言うことはありません。
Macが必要な状況は下記の2点くらいです。
- iPhoneアプリ開発を勉強したい(iPhoneアプリはMacでしか作れません)
- 利用しているプログラミングスクールがMacを指定している
上記に当てはまらないなら、そのままWindowsで学習を進めましょう。
不慣れなMacで学習を進めると、ただでさえプログラミング学習で頭を使うのに、パソコンの操作感がいつもと違うと混乱すると思うので。
トータルで何時間勉強が必要ですか?
Web系だと、一般的に下記くらいかと思います。
- Web制作:200〜500時間
- Web開発:500〜1000時間
もちろん、どこまで学習するかにもよるので、これを超えることもあります。ちなみに僕はWeb制作の学習を毎日8時間、3ヶ月続けたので、720時間くらい。結構かかっていますね。。。
ただ僕の周りもそうですが、プログラミング学習を挫折しない人は、「学習時間を意識せず、使える時間は学習に使う」という人が多いです。この意識が、学習成功のヒントかもしれません。
どれくらいのスキルで転職可能ですか?
自分で何か作れるようになれれば、十分です。
僕の場合、「HTML CSS JavaScript(jQuery) PHP(WordPress)でホームページが作れる」といったスキル感で、Web制作企業の案件を請けていましたので。
なお、転職の際には自分がどれだけのスキルがあるのかを証明するポートフォリオが必要ですので、転職活動の際は下記記事をご参考ください。
プログラミング学習は人生を変える自己投資です
平均年収以下だった過去の僕は、プログラミングを学びITエンジニアになってから3年で平均年収以上に伸ばすことができました。
正直、「資格を取って年収アップを狙おう!」みたいなものより、破壊力がある自己投資です。
プログラミング学習は大変ですが、頑張るだけの価値はありますよ。
また、プログラミング学習に行き詰まっている場合、ブログのお問い合わせフォームからご連絡いただけたら、可能な限り回答します。
プログラミング学習、がんばりしょう。