毎日真面目に働いてるのに、全然生活が楽にならないんだけど。。。
実はそれ、正解です。
なぜなら、労働だけで収入を増やすには限界があるからです。
これは僕個人の感想ではなく、経済学者トマ・ペケティの「r>g」という有名な理論にもとづく、残酷な現実です。
(r が資産運用から生まれる収益、g が労働からの収益のこと)
僕は、2020年に製造業からエンジニア転職で年収をアップさせ、その収入を投資(NISA)に回すことで、資産運用の効果を実感しました。

上記は、僕が保有している旧NISA口座の株価推移(2021年~2025年)です。月3.3万円を2021年~2023年まで積み立てましたが、積み立てが終わった後も上がり下がりしながらも右肩上がりで増え続けています。もちろん、新NISAも継続中。
これだけ聞くと、「ああ、投資を勧めるだけの話ね。。。」と思うかもしれません。が、大事なのは、投資だけじゃなく、まずは給与を最大限に上げることです。
この記事では、「なぜ労働だけで人生を豊かにするには限界があるのか」その理由と、「じゃあ実際今からどうすればいいか」を実体験を添えつつ解説します。
結論、「給料を爆裂に稼いで投資に回す」のが最適解です。
労働だけで人生を豊かになるには限界がある理由
これは、会社の昇給率を考えれば分かります。 例えば年収300万円の人の将来の年収予想は次の通り。
| 今の年収 | 昇給額(年) | 10年後 | 20年後 |
|---|---|---|---|
| 300万円 | 2,000円 | 324万円 | 348万円 |
| 300万円 | 3,000円 | 336万円 | 372万円 |
| 300万円 | 4,000円 | 348万円 | 396万円 |
| 300万円 | 5,000円 | 360万円 | 420万円 |
一方、日本政府(日銀)は、物価上昇率を年2%程度にすることを目標にしています。 すると、現在の300万円の価値は、次のようになります。
| 現在 | 物価上昇率 | 10年後 | 20年後 |
|---|---|---|---|
| 300万円 | 2% | 366万円 | 446万円 |
今の300万円と同じ価値を享受するには、10年後には365万円、20年後には445万円が必要になるわけです。 つまり、昇給額が年5,000円でも、物価上昇率2%を超えられません。
r>gという残酷な現実
繰り返しになりますが、「r>g」とは、経済学者トマ・ペケティが提唱した理論で、資本収益率(r)が労働収益率(g)を上回るというものです。
つまり、「投資などで得られる収益の方が、働いて得られる収益よりも大きい」ということ。
これにより、金持ちはより金持ちに、貧乏人はより貧乏になるという格差が起きる構造が生まれます。
がむしゃらに働いて給与アップを目指すのも大事ですが、同時に資産運用も考えないと、どうしても限界があります。
大企業の社長にとって給料の比重は微々たるもの
多くの大企業のトップにとって、毎月の給料は、それほど重要ではありません。
例えば、META(旧Facebook)の創業者である、マーク・ザッカーバーグ。彼の役員報酬は、年間たったの1ドルです。
「じゃあ、どうやって生活してるの??」ってなりますが、主な収入源は、METAの株からの配当などです。その額は、2024年で約2,720万ドル(約38億7,300万円)とされています。
自分の会社の業績が伸びて株価が上がれば、給料なんて比べ物にならないくらいの資産が増えるので、毎月の給料がいくらかは、ほとんど関係ありません。つまり、「給料でお金を増やそう」とするんじゃなく、「資産そのものが増えていく仕組みを持つ」ことが重要ということですね。
なお、「自分は社長でもないし関係ない」と考えるのはもったいないです。
確かに規模は全く違いますが、個人レベルでも、「給料だけに頼らず、資産が増える側に少しずつ寄せていく」ことは、誰でも再現可能です。
インデックス投資なら低リスクで簡単に運用できる
投資には色々な方法がありますが、インデックス投資が最も手軽でリスクも低いです。 特にNISAを利用すれば、非課税で運用できるのでこれを活用しない手はありません。
注意点としては、インデックス投資は15年以上の長期運用が前提なので、それを見越して今すぐには使わない余剰資金で行うこと。感覚的には定期預金をするイメージでしないといけません。
投資先の鉄板は、S&P500かオールカントリーです。
S&P500はアメリカの代表的な500社に分散投資でき、オールカントリーは世界中の株式に分散投資できます。
こういった指数に連動する投資信託を毎月コツコツ積み立てるだけで、長期的には資産が増えていく可能性が高いです。
実体験:実際にNISA(投資信託)を続けて分かったこと
投資には、元本割れのリスクがあるので、最初は怖いものの、やっていけば徐々に慣れてきます。
理論上は右肩上がりになるはずだと分かっていても、やはり自分のお金を投資するのは怖かったですし、そもそも証券口座の操作方法も分からなかったので。
思えば、初めてネット銀行を開設した2000年代の頃もそうでした。 最初は10万円など、無くなってもダメージの少ない額を入金して使い心地を試していました。ネット銀行なんて今では誰でも当たり前に使ってますが、最初はそんなもんです。
これと同様、投資も最初は千円や1万円など少額で毎月積み立てていけば、徐々に問題ないことが分かっていき、慣れていきます。
では実際の運用成績ですが、途中で積み立てが無くなったNISAでも、2021年~2025年までで元本の2.6倍以上増えており、年利にすると約10%。 S&P500の期待リターンは年5~7%程度と言われているので、なかなかの好成績です。
実際に長期間運用すると、感覚的に思うのですが、ここから元本割れするのはちょっと想像できないですし、やることと言ったら最初に何を毎月いくら積み立てるか決めるだけ。なので、面倒なのは最初だけです。
給与を爆裂に稼いで投資に回すのが合理的
ここまで投資を全面に推してきましたが、それだけだと不十分です。 最適解は、「給与を稼ぐ → 稼いだお金を投資に回す」このサイクルです。
投資だけでは一気に豊かになれない理由
そもそも、投資元本が小さいと効果も小さいですので。 投資額が高いほど、資産の上がり方も大きくなります。
下記は、年利5%として、毎月1万円、15万円を20年間運用したときのシミュレーション比較です。


20年後、月1万円の積み立てだと約400万円ですが、月15万円なら約6,100万円とかなりの開きがあります。
大事なのは「労働 VS 投資」ではなく、両方の組み合わせです。僕達一般人が、労働か投資かどちらか一方だけに頼るのは、少し心もとないです。
補足:投資で儲けている人は大体収入がバグっている
当然ですが、同じ「2倍になる」でも、元金が違えば増える額も全然違います。
- 100万円 → 200万円
- 1億円 → 2億円
100万円増えるのは嬉しいといえば嬉しいけど、「これで働かなくていいぜ!」とか、人生が変わるほどのインパクトはありません。
投資で稼いでいる人は、そもそも元金が大きくその元手である収入自体が高いことが多いです。
ごくごく一部、投資だけで富を得た人もいますが、それはまさに例外中の例外。「大谷翔平がメジャーで二刀流でやってるから自分にもできる!」って、30歳のおじさんが言っているようなもんですね。
「爆裂に稼ぐ」は長時間労働の意味ではない
なお、爆裂に稼ぐというのは、「残業を増やす」とかいう話ではありません。 いかに自分の時間単価・市場価値を上げるかという話です。
例えば、同じ1時間働くなら、時給1,000円のバイトより、時給5,000円のエンジニアの方が圧倒的に効率的ですよね。
時間単価とは自分の時給のことで、単純に働く時間を増やすことじゃありません。体力勝負で働くのは長続きしないし、効率も悪いですので。
では、どうやって給与を上げるか
「今の会社で昇給を待つ」という選択肢もありますが、前述の通りそれでは限界があります。 特に、製造業の現場で働いていると、、、
- そもそも会社の昇給率が低すぎる
- たとえ昇進しても手当も微々たるもの
- 頑張っても増えるのは給料じゃなく仕事
こう感じることも多いはず。
そこで、給与を上げるために現実的なのが、次のような行動です。
- 会社に依存しないスキルを身につける
- 市場価値で評価される仕事を積み上げる
- 勤続年数より実力重視の業界に転職する
ポイントは、「今の会社の評価軸から離れ、自分の力そのものが評価される場所に行く」という考え方です。
もし転職するなら、基本はIT系でいいと思います。理由はシンプルで、これからも確実に伸びる産業だからです。
<関連記事>【実体験】IT業界の将来性が明るい3つの理由と働くメリット
IT業界は人手不足が続いていて、たとえ業界未経験でもやる気次第で仕事もチャンスも集まりやすい世界です。年齢や学歴よりも、スキルや経験を見られる傾向が強いのも特徴ですね。
実際に僕は、37歳で製造業からITエンジニアに転職しましたが、面接では過去や年齢よりも「何ができるか」を重視して見られていました。
特にITエンジニアは、製造業出身者と相性がいい職種
製造業で身についている、
- 手順を理解して作業する力
- 工程全体を意識する考え方
- 品質やミスを意識する姿勢
こういった感覚は、ITエンジニアの「ものづくり」とかなり近いです。
作るものが「金属や部品」から「システムやプログラム」に変わるだけで、考え方のベースは大きく変わりません。 こういった抽象的な概念を理解できているのは、大きなメリットです。
これは極論ですが、製造業からITエンジニアへの転職は、「ゼロから全く別業界に行く」というより、「これまでの経験を活かしつつステップアップする選択肢」だと思っています。
実体験:エンジニア転職で年収が大幅アップした話
参考までに、僕の年収推移をまとめます。
- 製造業(会社員) → 264万円
- 独立初期(Web制作) → 120万円
- ITエンジニア(会社員) → 288万円
- ITエンジニア(独立1年目) → 488万円
- ITエンジニア(独立2年目) → 557万円
- ITエンジニア(独立3年目) → 570万円
プログラミング学習後、すぐにフリーランスとしてWeb制作を始めましたが、最初は仕事も安定せず、年収にして120万円相当でした。正直この時期はかなりしんどく、「もう製造業に戻った方がいいかな。。。」と諦めかけていたほどです。実際に転職活動では、製造業の企業も受けました。
その後、正社員でIT企業に就職し、1年ほど経験を積みました。その後またフリーランスに転向し、なんやかんやで3年目には年収570万円ほどまで上げることができました。
もちろん、ただエンジニアへ転職しただけで、ここまで上手くいったわけではありません。
まず未経験からのプログラミング学習は、楽しかったものの決して簡単ではありませんでした。 会社員時代は、仕事の時間以外に毎日2時間くらい、自宅でプログラミング学習を続けていました。 また、フリーランスへの転向も勢いではなく、「今のスキルをどうすれば最大限収入につなげられるか」を考えつつ、慎重に動きました。 今でも、さらに高い収入を目指して、よりニーズの高い言語や技術が使える案件への移行を考えています。
こういった行動も、製造業のままでは結果に繋がらなかったと思います。理由は、製造業で身につくスキルの多くが「その会社でしか評価されにくいスキル」だったからです。
どうせ努力するなら伸びる業界の方がコスパが良い
成長している業界に身を置くと、同じように動いていても、業界が伸びる分だけ結果的に年収も上げやすくチャンスも掴みやすくなります。
たしかに未経験からのエンジニア転職はそれなりに努力しましたが、年収の伸び率を考えると出来すぎだと思っています。 フリーランスエンジニアの平均年収を調べると、開発経験2~3年で月単価50万円の案件とかザラにありますので。「IT業界ってすごい世界だなぁ…」と、何度も感じました。
それだけ収入が上がるなら、仕事も大変かというとそうでもなく、初めての技術を使う業務でも2~3週間もすれば対応できます。
<関連記事>年収が高い仕事ほどつらいは誤解です|本当にきつい働き方とは
せっかく同じ時間、同じ労力を使うなら、よりリターンが大きくなる業界に身を置いたほうが、長い目で見て合理的ですよね。
というわけで、今回は以上です。
伸びている業界で収入を上げつつ、それを投資に回すことで、徐々に資産が増える側にシフトできるはず。
特にNISAのような非課税制度を活用しながら、無理のないペースで長期目線で資産形成を始めてみてください。
