ITエンジニアはAIで仕事を奪われるのか?これから目指しても問題ない理由

  • ITエンジニアの仕事って、AIに奪われるんじゃないのかな
  • これからITエンジニアを目指しても、結局ムダになりそうだな
  • 転職しても、「もう必要ない職業」と言われる日が来そうで怖い

こういった疑問にお答えします。

僕は、製造業で10年以上働いた後、ITエンジニアに転職して業界歴は5年になります。 現在はフリーランスエンジニアとして活動しており、AIも活用しつつ開発しています。

こういった背景から、今からエンジニアを目指そうとしている人に向けて、これからプログラミング学習を始めても大丈夫なのか?AIに仕事を奪われるのではないか?という疑問にお答えします。

目次

ITエンジニアはAIで仕事を奪われるのか?これから目指しても問題ない理由

初心者の人によくある勘違いですが、「プログラムを書く人=ITエンジニア」ではありません。 エンジニアの仕事のざっくりした流れは下記のとおりです。

  • 要件定義:システムに必要な機能や条件を整理する
  • 設計:要件をもとにシステムの構造や動作を設計する
  • プログラミング:設計書に基づいてプログラムを書く
  • テスト:システムが正しく動作するか確認する
  • 運用・保守:システムを運用し、問題があれば修正や改善を行う

確かに今でも、プログラミングの工程は、AIによって自動化が進んでいますが、他の工程はまだまだ人間が必要です。

AIでエンジニアとしての役割が変わるだけ

AIによってプログラミングが自動化されても、これは「エンジニアの仕事がなくなる」という話ではありません。実際に起きているのは、エンジニアの役割が変わっているだけなので。

これは、産業革命とまったく同じ構造ですね。産業革命では、手作業の多くは機械に置き換わったものの、人の手がまったく不要になったわけではありません。

むしろ、

  • 実際に機械を操作する人
  • どんな機械を使うかを決める人
  • 使いやすい機械を設計する人
  • 機械の不具合、トラブルを直す人
  • 生産ライン全体を管理する人

などの役割が新しく生まれ、人の仕事は「手作業で生産する人」から「機械を使って効率良く生産する人」に変化しました。

ITエンジニアもこれと同じで、AIによって「プログラムを書く」という作業はどんどん自動化されていきますが、次のような役割は人間にしかできません。

  • 問題解決のために、何を作るか考える
  • 要件を整理してAIに正しく指示する
  • 出てきたコードが正しいかを判断する
  • 全体の設計やセキュリティ、運用を考える
  • プロジェクトの管理やチームとの調整を行う

仮に、AIが全自動でシステムを全て作ってくれたとしても、それが正しく機能するのか、セキュリティ上の問題はないのかなど、誰が品質を担保するのかという話になるわけで、、、そうなると最終的には人間(エンジニア)がチェックする必要があります。

これからのエンジニアは、「綺麗なプログラムコードを書く人」が評価されるんじゃなく、「AIと一緒にシステムを作る人」が評価される時代です。実際、今アメリカのIT業界でそういった変化が起きています。

IT最先端のアメリカの現状から推測する

テクノロジーの世界では、「アメリカ → 東京 → 日本の地方」という順番でトレンドが広がることがほとんどで、だいたい2年くらいのタイムラグがあります。つまり、今のアメリカを見れば、数年後の日本のIT業界がどうなるか予測できるということ。

では、アメリカではエンジニアの需要は減ってきているかといえばそうでもなく、むしろ増えています。

米国労働統計局(BLS)の最新の雇用見通しでは、コンピュータ関連職全体の雇用者数が2033年までの10年間で約11.7%増加すると予測されていて、これは全職業平均(約4%)を大きく上回る伸びです。

特に、「AIを活用したビジネスソリューションの開発やAIシステムの保守が必要」とされており、AIを使いこなせるエンジニアの需要が高まっています。

プログラミングを学ぶこと自体は無駄にならない

ここまで聞くと、「プログラミングする人が不要になるなら、プログラミングを学ぶことは無駄になるのでは?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。

なぜなら、プログラミング自体を知らないと、「そもそもプログラミングを使って何ができて何ができないのか?」「AIにどう指示すれば良いのか?」が理解できないからです。

AIにシステム開発を手伝ってもらうにしても、「このデータをこう加工して、最終的にこういう画面にしたい」といった要件を言語化しないといけません。そのときに、最低限のプログラミング知識がないと、AIにうまく指示が出せません。

エンジニアに資格は必要ないものの、ある意味で無免許で仕事をしているようなもので、基本となるプログラミング知識は必須です。

AIに仕事を奪われても、快適に生きていくための考え方

繰り返しになりますが、AIを使いこなせる側に回ればいいだけです。つまり、AIと競争するんじゃなく、AIを味方につけるイメージです。

実際に国内でも起きている変化

実際、海外だけでなく国内にあるエンジニア系の求人を見ると、「AIを使ったコーディング経験のある人歓迎」といった条件が書かれていることがあります。
つまり、「AIを使えること」がすでにスキルの1つとして評価され始めているということです。

実際の現場でも、AIを使ってプログラムを書いたり、単純な作業はAIに手伝ってもらったりといった使い方が広がっています。

「AIがあるからエンジニアはいらない」ではなく、「AIを使えるエンジニアが欲しい」という方向にシフトしているのが、日本でもすでに起きている変化です。

新しいテクノロジーは積極的に取り入れるべき

新しいテクノロジーが出てきたとき、多くの人は様子見をします。ただ、エンジニアを目指すのであれば、むしろ無理矢理にでも使ってみるべきです。

例えば、プログラミング学習で疑問に感じたことを ChatGPT や GitHub Copilot などのAIツールを使ってみて、聞いてみるなど。
こういったことを続けていくと、AIでどんなことができるのかが体系的に学べます。

さらに、個人的には、「素人なら無料でいいけど、プロを目指すなら有料課金すべき」だと思っています。ここが、アマチュアとプロの分かれ目かと。

有料課金すると、単純に制限なく最新機能が使えて快適になるだけでなく、お金を払うことで「元を取ろう」という意識が働くので、自然と使う頻度が上がって使い方にも慣れていき、結果的にAIスキル習得のスピードも早くなります。

AIツールはかなり多いですが、ひとまず、ChatGPTGitHub Copilot あたりの有名どころから始めるのが良いかと思います。

初心者にとって、変化はチャンスです

AIによってエンジニアの仕事のやり方が大きく変わろうとしていますが、これは今から学ぶ人にとってはむしろチャンスです。

なぜなら、初心者もベテランも、新しい技術は今から学ぶしかないので、みんな同じスタートラインだからです。

ベテランの方が今までの経験から理解のスピードが早いというアドバンテージがあるものの、今までのやり方を変える必要があり、これが時としてネックになります。

一方でこれから学ぶ人にとっては、新しいやり方が当たり前なので、余計な固定観念がなく素直に受け入れやすいです。例えるなら、大人よりも若者の方がスマホをバリバリ使いこなしているような感じですね。

これからエンジニアを目指そうとする人にとって、AIでエンジニアの仕事内容が変化するのは、むしろ喜ぶべきことです。そう考えると、IT業界は、「何年やってきたか」よりも「何ができるか」で評価される、既得権益が少ない、ある意味で平等な世界です。

考えても答えは出ないので、変化に対応できるようになるべし

AIが普及したのはまだ最近の話で、今後どうなるかは正直、誰にも分かりません。

これからどんどん自動化が加速していくのは確実ですが、それがいつ、どれだけ進むのか、今から考えても分からないのが現状です。

仮に、エンジニアの仕事が全自動になるとしたら、その世界では、きっとエンジニア以外のほとんどの仕事が全自動になっていると思います。すでに家事ロボットや自動運転などの研究が進んでいることを考えると、「ホワイトカラーは危ない」「ブルーカラーは安全」という単純な話でもありませんので。

なので、不確実な未来のことを考えていても意味がないので、どんな変化にも対応できる自分になる方が、よっぽど現実的です。

そういう意味では、ITエンジニアは変化に強い職業です。

ITのスキルは、製造業、物流、医療、金融、教育など、あらゆる業界に入り込めますので。一つの会社や一つの業界に依存しなくても、スキルで仕事を選べるのは、変化に対応できる大きな強みです。

だからこそ、「どうなるか分からないから何もしない」よりも、とりあえず勉強を始めて、状況を見ながら進むほうが、はるかにリスクが低い選択になるのかなと思います。

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