こんにちは、フリーランスエンジニアのなおひこです。
IT業界に興味はあるけど、果たして将来性はどうなのか気になりますよね。
僕は新卒から製造業勤務で、37歳でプログラミングを学びITエンジニアに転職しました。
これまでのキャリアを捨ててIT転職したのは、「どう考えてもIT業界が伸びていき将来性しかない」と思ったからです。
今回は、IT業界の将来性が明るい理由と最大のメリットについて、実体験やデータを元にお話しします。
IT業界の将来性が明るい3つの理由
僕が長年働いていた製造業から、IT業界へ転職を決意した理由は下記の3つです。
- 市場規模が広がっている
- IT業界の平均年収が高い
- 今まさに情報革命が進んでいる
それぞれ解説します。
1. 市場規模が広がっている
市場規模とはその業界全体の総売上や総取引のことで、つまりその業界でどれだけお金が回っているかを示しています。
例えば2025年の国内IT市場の規模は、前年比8.2%増、2023年~2028年の年間平均成長率(CAGR)は6.3%です。
上記の通り、国内IT市場は各産業分野において、これからも成長することが予想されています。
世界のトップ企業のほとんどがIT系
Google、Apple、Meta(旧Facebook)、Amazon、Microsoftなど、誰もが知る大企業は、全てIT企業です。
さらに、電気自動車で有名なテスラは、自動車メーカーですが自動運転などIT企業的な側面も持っていて、時価総額ではトヨタを抜いて業界トップです。
トヨタの創業は1937年、テスラは2003年と、その歴史には大きな差があるにも関わらず、テスラは急成長し、業界のトップになりました。
これは、テクノロジーの力が企業の成長スピードを加速させている良い例です。
2. IT業界の平均年収が高い
上記の通り、IT業界は業種分類別の平均年収ランキングの上位に位置しています。
有名な言葉で「あなたの年収は座るイスで決まる」と言われますが、これは、「会社員の給与は、どの業界・企業・ポジションで働くかによって決まる」という意味です。
もし今より年収を上げたいなら、平均年収の高い業界で働くべきですね。
ただ勘の良い人だと、「それならもっと年収の高い金融やメーカー、総合商社に転職した方がいいやん」ってなるかもしれません。しかし、これらの業界は「学歴や職歴、業界経験」が重視されるので未経験者が転職するのは難しいのが現実です。
一方、IT業界なら「実務経験やスキル」が評価されやすく、業界未経験でも比較的転職しやすいのが特徴。
実際に僕自身、37歳未経験でエンジニア転職しましたし、40代で転職した人もいます。もちろん、学習や実績作りは必要ですが、他の業界と比べて「自分の頑張り次第」で転職できる可能性が高い業界です。
3. 今まさに情報革命が進んでいる
情報革命とは、ITによって情報の伝達や処理速度が格段に向上し、社会の仕組みが大きく変わった現象のことです。
- 辞書で調べる → スマホで検索
- 手紙で連絡 → LINEやメールで即送信
- 店で買い物 → ネット注文で自宅に配達
18世紀後半から19世紀では、産業革命で手作業が機械に置き換わり、生産効率が飛躍的に向上しました。同じように、20世紀後半から現在進行形で、情報革命によって知的労働がITで強化され、大きな変化が起こっています。
産業革命 | 情報革命 | |
---|---|---|
時代 | 18世紀後半~19世紀 | 20世紀後半~現在 |
主な技術 | 蒸気機関、機械 | コンピュータ、AI、インターネット |
強化されたもの | 人間の筋力、労働力 | 人間の頭脳、知的労働 |
影響 | 工場の発展、大量生産 | デジタル化、リモートワーク、AI |
このように、IT分野がこれからも成長することが簡単に想像できます。
IT業界で働く最大のメリットは「汎用スキルが身につくこと」
汎用スキルとは、「他社でも評価されるスキル」ということです。さらに言うと、言語の壁を超えて「海外でも通用するスキル」でもあります。
例えば、エンジニアが書いたプログラムのコードは、日本人でもアメリカ人でもインド人でも、誰が書いても同じように動きます。
これは、ITスキルが国や企業を超えて活かせるということです。
IT業界で汎用スキルが身につく職種の例
IT業界には、さまざまな個性や強みを活かせる職種が揃っています。
- ITエンジニア:論理的思考が得意で、パズルゲームなどが好きな人向け
- Webデザイナー:人の心を動かすデザインが好きな人向け
- Webマーケター:データを活用して成果を出すのが好きな人向け
これらのスキルを身につければ、業界や国を問わず活躍できる可能性が広がります。
スキルアップのために転職するという価値観がある
これは、他の業界にはあまりない特徴だと思います。
僕が長年働いていた製造業では、「転職回数の多さ」が理由で書類選考すら通らなかったこともありました。転職は多くの場合ネガティブな印象になりがちですが、IT業界ではその限りではありません。
環境が変わっても通用する能力がある証明になる
同じ会社で働いていると、その人の能力値が高いのかその会社の製品・サービスの価値が高いのか判断が難しいです。
- Aさん:業務改善を重ねて、毎年同じ会社の売上を10%ずつ向上させている
- Bさん:転職を4回経験し、転職先の会社ごとに売上を1年で10%改善している
この場合、Bさんの方が「環境が変わっても成果を出せる=本人の能力が高い」と評価される可能性が高いですよね。
転職回数の多さは転職に不利にならない
スキルアップやキャリアアップで転職する人は珍しくないからです。
例えば僕の場合、フリーランス案件としてWeb制作の案件に参画していましたが、開発業務へキャリアチェンジするために、あえて契約更新せずに新しい現場へ移ったことがあります。
これによって、自分が使いたい技術に携わることができましたし、月単価を上げることもできました。
同じように、古い技術から新しい技術を身につけるために転職する人も少なくありません。
もちろん、「何となく仕事が嫌だったから辞めた」とかいう理由なら微妙ですが、明確な目的を持った前向きな退職理由なら、転職回数の多さは不利になりにくいのがIT業界の特徴です。
開業や独立もしやすい
会社員を数年経験してからフリーランスになる人も少なくありません。個人にスキルが蓄積される、美容師と同じイメージですね。
フリーランスエージェントに登録すれば、比較的スムーズにフリーランスになれる環境が整っているのも、IT業界の大きな特徴です。しかも、初期投資や固定費がほとんどかからないので、「売上=ほぼ利益」という状態になりやすい。
スキルを身につけると会社に依存せずに済むので、「いざとなったら会社を辞められる」という、心の安心感が生まれます。
おすすめ分野はWebエンジニア
Webエンジニアとは、ざっくり言うとChromeやSafariなど、ブラウザ上で動くシステムを開発するエンジニアのことです。
一般的には、WebサイトやWebアプリを作るエンジニアを指しますが、企業向けの業務システム(Webベースの社内システムや管理ツールなど)を開発するエンジニアも含まれます。
おすすめする理由 | 根拠 |
---|---|
学習しやすく、初心者でも目指しやすい | 歴史が古いため学習教材が豊富。 オンラインスクールや独学でも習得可能。 |
エンジニア不足のため、需要が高い | 経済産業省によると、エンジニアの人材不足は年々増加する見込み。 企業のDX(デジタル化)推進により、Web技術を活用した業務システム開発の需要も拡大している |
フリーランスになっても安定的に稼げる | Webエンジニアの案件は豊富で、仕事に困る心配はほぼ無し。 企業のシステム開発も含め、幅広い分野で仕事を獲得しやすい。 |
上記の通り、Webエンジニアは初心者でも学びやすく、WebサイトやWebアプリだけでなく業務システム開発の分野でも活躍できるので、市場価値の高い人材になりやすいのが特徴です。
フリーランスが不安定という誤解
「フリーランスは不安定」というイメージが一般的ですが、エンジニアに限っては案件が豊富なので、そこまで心配いりません。
実際にフリーランスエージェントの案件数を見ると、全国で2412件(2025年2月時点)。安定して多くの案件が掲載されています。
※なお、非公開求人も合わせると、実際はこの数倍になるかと思います。
しかも、多くの契約は準委任契約といって、月額固定報酬の契約形態が一般的です。そのため、請負契約のように「成果物を納品しないと報酬が支払われない」といったリスクもなく、毎月安定した収入を得られます。
未経験からIT業界に転職するなら「小さく始めること」が大切
ここまで解説してきた通り、IT業界の将来性が明るい理由は下記3つです。
- 市場規模が広がっている
- IT業界の平均年収が高い
- 今まさに情報革命が進んでいる
これが、37歳までIT業界に全く縁の無かった僕が、これまでのキャリアを捨ててIT転職を決意した理由です。
また、特にどこでも通用するスキルが身につく職種として、以下のようなものがあります。
- ITエンジニア:論理的思考が得意で、パズルゲームなどが好きな人向け
- Webデザイナー:人の心を動かすデザインが好きな人向け
- Webマーケター:データを活用して成果を出すのが好きな人向け
これから初心者がこれらの職種を目指す時は、「小さく始めること」が成功のコツです。
IT業界にはさまざまな職種があるので、小さく始めて色々試しながら、自分に合う職種を目指しましょう。こうすることで、転職後のミスマッチが防げます。
なお、エンジニアに興味のある方は、プログラミングの始め方について詳しく解説した記事がありますので、ぜひご覧ください。
