こんにちは、元製造業で現在フリーランスエンジニアをしている、なおひこです。
- 製造業で働いているが、年収が低いのが不満…
- とはいえ、客観的に見て自分は本当に年収が低いのか?
- 今すぐできる「年収を上げる方法」が知りたい!
製造業で働いていると、「もしかして自分の年収って低いんじゃないかな?」と感じることってありますよね。
僕の場合、同じ大学の同級生より年収が低いことを知った時「なんでこんなに違うんだろう…」「転職した方がいいんじゃないかな…」と不安になった経験があります。
当記事では、「製造業で働いていて年収が低いと感じた時に確認すべきこと」と、「年収アップの為の3ステップ」を、実体験と共にお伝えします。
年収の不満を解決する記事になっているので、最後までご覧ください
製造業で年収が低いと感じた時に確認すること
上記は製造業の平均年収年収です。あなたの年収と比べてどうでしょうか?
多分、ほとんどの人がこれより低いと感じるはず。これには理由があります。
平均値と中央値の違い
平均値とは、すべての数値の合計をデータの個数で割った数値で、中央値とは、データを小さい順に並べたときに、真ん中にくる数値です。
具体例を挙げると下記の通りです。
それぞれの人の年収 | 平均値 | 中央値 |
---|---|---|
200万, 300万, 300万, 400万, 600万 | 360万 | 300万 |
200万, 300万, 300万, 400万, 1,200万 | 480万 | 300万 |
平均値より中央値の方が低くなってるのが分かると思います。これは、平均値は極端に大きい値(上記だと1,200万)や小さい値の影響を受けやすく、中央値はそういった値の影響を受けにくいという特徴があるからです。
平均年収の場合、極端に大きい年収の人も含まれるので、本当の意味での真ん中の値ではないことが多いです。
実際、各業界毎の年収の中央値をみると、これより低くなる傾向があります。
会社の規模
当然ですが、中小企業より大企業の方が年収は高くなります。特に差が出るのは毎年の昇給率や役職手当などの待遇。残業時間も含めるとその差はさらに大きくなります。
新卒時は同年代とそれほど差がなくても、待遇差で年収に大きな差が出でくることはそんなに珍しくありません。
実際僕はアラサー時点で、同じ大学出身の友人との年収に100万以上の差がついていました。
地域による違い
東京と地方では物価も違うので、給与にも差が出てきます。
例えば地方なら3LDKのアパートを9万円で借りれますが、東京ならワンルームとかになるはず。こういった事情から、東京の方が地方よりも年収は高くなる傾向にあります。
全国の平均年収には高い年収の地域も含まれてるので、地方に住んでいる人が見ると「高いなぁ」と感じてしまいます。
年収だけで生活の豊かさは決まらない
日本では、「年収が高い = いい暮らしができる」と考える人が多いです。ただ、実際にはその他の要素もかなり大きいです。
- Aさん 月収30万だけど、残業が多く自分の時間が少ない。物価が高く、月々の支払いで貯金ゼロ。
- Bさん 月収20万だけど、残業が少なく自分の時間を持てる。物価が安いから、毎月2万貯金できる。
上記の場合、Bさんの方が精神的にも経済的にもゆとりのある生活ができています。
生活の質は、年収だけでは決まらないので、自分の年収を他人と比較して落ち込む必要はそんなに無いのかなと思います。
とはいえ、「それでも年収を上げたい!」という方もいると思います。そういった方向けに、製造業で年収を上げる3つのステップについて解説します。
製造業で年収を上げる3つのステップ
- 昇給率を確認する
- 同業他社へ転職する
- エンジニア転職する
上記の通り、順番に解説します。
1. 昇給率を確認する
先輩や上司に、毎年どれくらい昇給するか、こっそり聞いてみましょう。
会社の業績によるとはいえ、毎年の昇給率はおおよそ決まっているはずなので、そこから逆算すれば「何年後に年収がいくらになるか」が予想できます。
ちなみに経験上、大企業なら10,000円くらい、中小企業なら2,000~5,000円程度だと思います。
社内規定も確認しよう
社内規定には、役職手当や資格手当などが載っています。昇進は正直自分だけではコントロールできない部分ですが、資格取得は狙えます。
例えば、「QC検定2級を取れば月5,000円アップ」などの規定があるかもしれません。こうした制度を活用できないか、確認してみてください。
目的がないスキルアップは無意味
よくある勘違いとして、「スキルアップのために英語を習おう」などといったものあります。
ただ、目的が年収アップなら、社内規定に手当の記載が無い場合、英語が話せるようになっても収入は上がりません。それなら、例えばプログラミング学習の方が、はるかに収入アップにはつながりやすいです。
今の現状を何とかしようと闇雲に動いても効果は低いので、まず目標を決めてから行動するのが大切です。
2. 同業他社へ転職する
社内で年収アップが見込めない場合、転職を考えましょう。ただ、製造業で年収を上げるなら、大企業への転職がほぼ必須です。
とはいえ、特別なスキルも無く中途採用で大企業への転職は、なかなか難しいものがあります。そこで狙い目なのが、「大企業の子会社」。
僕は20代半ばの頃に転職活動したことがありますが、特に目立ったスキルや経験もないのに採用されたことがあります。これは個人的な見解ですが、子会社は割とゆったりした雰囲気なので、働きやすい職場が多いです。
転職活動は働きながら進めよう
辞めてから転職活動すると、上手く進まない焦りから「年収アップより転職することが優先」になってしまうかもしれないからです。
日々減っていく貯金を見るのは思っている以上にプレッシャーを感じるので、今より良い会社を選ぶ余裕も段々なくなってきます。
転職活動は慎重に進めて、少しでも条件の良い企業を狙いましょう。
3. エンジニア転職する
製造業では過去の経歴を重視する体質の会社が多く、転職回数が多いと書類選考すら通らないことも珍しくありません。目安としては、10年間で3〜4回。こうなると同業他社の転職での年収アップはほぼ不可能です。
この場合、過去ではなく現在のスキルを重視してくれるIT業界への転職が狙い目で、製造業経験者なら特にエンジニアと相性が良いはず。
- 製造業と同じく「ものづくり」の仕事だから
- 手に職がつき、将来独立しやすいから
- 希少性が高く、年収も上がりやすいから
上記の通り、元製造業ならITエンジニアは相性が良いはず。僕を含め、製造業出身のエンジニアは意外と多いです。
製造業で年収に不満があるなら、エンジニア転職も視野に入れよう
製造業で働いていると、「自分の年収って低いんじゃないかな?」と不安になることがあります。ただ、平均年収は極端に高収入な人の影響を受けやすく、実際の中央値はもっと低いことがほとんどです。
また、働いている地域の物価差があるので、単純に年収の比較だけでは生活の満足度は決まりません。
とはいえ、「やっぱり年収を上げたい!」と思うなら、次のステップを試してください。
- 昇給率を確認する
- 同業他社へ転職する
- エンジニア転職をする
僕はこれらすべて試しましたが、最終的にはエンジニア転職を選びました。汎用スキルが身につかない製造業の仕事にイマイチ情熱が持てず、古い企業文化が個人的に合わなかったからです。
もし同じような状況で年収に不満があるなら、深く悩むよりもエンジニア転職を目指す方が合理的です。実際、製造業からエンジニアに転職して年収を上げた人は多く、未経験からでも十分に可能です。
なお、プログラミングの始め方については下記の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
