- プログラミング未経験からフリーランスになれるのか、実際のところを知りたい
- いきなり独立すると何が起きるのか、失敗例や注意点を事前に把握しておきたい
- できれば遠回りせず、将来フリーランスとして働ける現実的なルートを知りたい
こういった疑問にお答えします。
この記事を書いている僕は、未経験からプログラミングスクールでWeb制作を学び、そのままフリーランスになったことがあります。
当時はIT業界自体が初めてで、戸惑うことがほとんどで、結論、1年足らずで失敗しました。その後、会社員を経て、再びフリーランスになりました。 業界歴は全部で5年ほど。2回目のフリーランスとしては2年半活動しており、現在は安定して仕事ができています。
こういった背景をもとに、未経験からのフリーランスが失敗しやすい理由と、将来的にフリーランスを目指す現実的なルートを、実体験を添えてお伝えします。
※補足として、1回目のフリーランスは自分で営業して仕事を請ける形、2回目のフリーランスは、準委任契約(企業と月額で契約する働き方)という形でした。
プログラミング未経験が学習後すぐフリーランスになった結果
繰り返しになりますが、1年足らずで挫折しました。
実際にやってみると、営業・制作・修正対応などをすべて一人で回す必要があり、技術面はもちろん、「仕事を回すこと」自体がかなり大変でした。
では、なぜ挫折したのか、その理由を具体的に説明していきます。
そもそも、なぜいきなりフリーランスになったのか
当時は37歳で業界未経験ということもあり、「この年齢で未経験転職だと、企業側に雇うメリットがない」と考えていたからです。 日本では、正社員を雇うと簡単にはクビにできないので、リスクが高いですし。
逆にフリーランスであれば、企業側としても「とりあえず一度試してみるか」という感じで、案件を任せてもらえる可能性が高いのでは、と考えました。 もしフリーランスが途中でダメになっても、「その実績を元にすれば、企業に転職もしやすいだろう」とも思っていました。
実際、これは半分正解で半分不正解でした。
確かに、未経験でも何とか仕事は受注できて納品できたものの、安定的に仕事を取り続けるのは、想像以上に精神的な負担が大きかったです。
また、プログラミング未経験でエンジニアに転職する人は実際には少なくありません。37歳だからといって、応募する前から転職を諦める必要もなかったかなと今となっては思います。
結局フリーランスを辞めたあとに会社員になったものの、社員の中には未経験の人もいましたし、当時そこまで臆することはなかったなと感じています。
フリーランスの経験はまったく無駄ではなかったものの、無理に未経験のまま案件を取って実績を作ろうとするよりも、まずは企業で経験を積むほうが、結果的に現実的で再現性の高いルートだったと感じています。
未経験フリーランスとして実際にやったこと
実際にやっていたことは、「営業 → 受注 → 制作 → 納品 → 修正対応」といった流れです。
営業方法は、主に地元のWeb制作会社を中心にメールを送っていました。 まずはメールでアプローチして、そこから打ち合わせにつなげて、仕事を受注するという形です。
メール営業の反応率は正直あまり良くなく、返信が来るのは体感で3割くらいでした。 さらにその中から実際に仕事につながるのは、ほんの一部だけです。
その中から継続して案件をくださる企業もありましたが、案件をこなすプレッシャーを日々感じており、「これを続けるのは正直大変だな…」と毎日感じていました。
未経験フリーランスで一番つまずいたこと
一番難しかったのは、技術面そのものよりも「仕事の一連の流れやIT業界の雰囲気」を知らなかったことです。 制作の流れや、どのタイミングで何をするべきかが分からず、戸惑う場面が多くありました。
例えば、納品後に修正依頼を受けたときは、「納品したのに修正が入るなんて、自分の出来が悪かったのでは」と落ち込んだこともあります。
でも後から分かったのは、こうした修正や微調整は制作の現場では珍しいことではなく、複数回発生することも普通だということです。 実際に動くものを見てから気づくことや、後からこうしてほしいという要望がでることはよくあることなので。
また当時は、「プログラマー=天才」というイメージを勝手に持っていて、「自分はどの程度のスキルなのか」が分からず、「とりあえずこなせてるけど、他と比べたら全然なんだろうな…」と自分で勝手に自信をなくしかけた時期もありました。
ただ実際には、スキルレベルは本当に人それぞれです。
今振り返ると、未経験の状態からスタートした割には、当時の自分はそれなりにやれていた方だったと思いますし、あのまま続けていれば、また違った結果もあったかもしれない、とも感じています。
このように、未経験だからこそ「IT業界のことを知らない」というのは、フリーランスとして働く上で、かなり不利だと感じました。
未経験フリーランスがきついのはWeb制作だけの話ではない
僕が経験したのは、未経験からWeb制作系のフリーランスになるというルートでした。 ただ、これはWeb制作に限った話ではなく、Web開発系にも同じことが言えます。
ここからは、仮に未経験のままWeb開発系でいきなりフリーランスになった場合の難しさについても触れていきます。
Web制作よりWeb開発のほうが技術的な難易度は高い
Web制作よりもWeb開発の方が、技術的な難易度は高いので、実務未経験のままフリーランスになるのは、ほぼほぼ不可能といってもいいです。
実際、Web制作に比べてWeb開発の方が扱う技術の幅が広く、より多くのスキルが求められます。
例えば、Web制作では主に画面に情報を表示させることが中心ですが、Web開発ではデータベースとの連携や認証処理など、裏側の仕組みまで考える必要があります。システム全体の流れを理解しながら実装を進めないと、バグだらけで使い物にならないということも考えられます。
実際に開発現場では、Web制作の経験がそのまま開発経験として評価されないケースも少なくありません。それだけ、求められるスキルの方向性が違うということです。
Web開発では特に開発の経験年数が重要視される
Web開発の現場では、特に「実務経験年数」が重視されます。 仮に未経験で開発スキルが十分にあったとしても、開発系の現場では実務経験が評価の基準になりやすいのが現実です。
実際、スキルシートに自作のポートフォリオを掲載したりしても、「実務未経験」として扱われてしまうケースは少なくありません。
実際、SES企業に入社できたとしても、最初の現場がなかなか決まらないというのはよくある話。未経験者にとっては、最初の現場に参画すること自体が大きなハードルになります。
こうした状況を考えると、未経験からいきなりフリーランスになるというのは、やはりかなり難易度が高いと言えます。
プログラミング未経験からフリーランスを目指す現実的なルート
結論、「プログラミング学習 → 企業に転職 → 独立」です。
この順番が、一番現実的で再現性の高いルートだと思います。
まずは企業で実務経験を積むべき理由
まず、IT企業に転職する大きなメリットとして、「実務経験を積みやすい」という点があります。
例えば、SES企業に入社した場合、実務経験が浅い段階でも、同じ会社のベテランエンジニアと同じチームとして現場に入れるケースもあります。
実際に僕も、ほとんど開発経験がなかった頃、社内の実務経験が豊富なエンジニアと一緒に参画することが前提の開発案件に面談したことがあります。
逆にフリーランスの場合、このように経験のあるエンジニアとセットで参画することはほぼありません。
そのため、最初の実務経験を積む段階では、会社員として働く方が圧倒的に有利だと言えます。
技術面以外で意識しておきたいこと
会社員として働く期間は、技術を磨くのはもちろん、下記のことも意識しておくと良いです。
- IT業界の雰囲気や常識を知る
- 仕事の全体の流れを把握する
- フリーランスの知り合いを作る
IT業界では、同じ現場に社員とフリーランスが一緒に働いていることも珍しくありません。
社員は雇用契約、フリーランスは業務委託契約といった具合に契約の違いはありますが、やっている仕事自体はほとんど同じ、というケースもよくあります。
そういったフリーランスの方に、実際の働き方や案件の取り方を直接聞けるのは大きなメリットです。 もし会社内にフリーランスがいない場合は、勉強会に参加するのもおすすめです。
エンジニア向けのコミュニティやイベントでは、フリーランスとして活動している人と出会える機会も多いです。 connpass(コンパス)などのイベントプラットフォームは有名ですが、他にもさまざまなコミュニティがありますので、探してみると良いと思います。
業界の雰囲気を知り、実際にフリーランスとして働いている人の話を聞くことで、「自分がフリーランスになる」というイメージがより現実的になっていきます。
未経験からいきなりフリーランスになるルートは、近道に見えて実は最短で詰みやすい道です。 一方で、未経験から会社員を経てフリーランスになるルートは遠回りに見えて、最も現実的で再現性の高い道です。
急がば回れという言葉のとおり、まずは会社員として経験を積むことが、結果的にフリーランスへの一番の近道になります。