IT未経験転職で感じた、プログラミング学習と実務で違うところ5つ

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こんな疑問にお答えします
  • 「プログラミング学習と実務」は違うという話を聞いた
  • ただ、実際に何が違うのかイマイチイメージが湧きにくい…
  • 調べても抽象的で分かりにくいから、具体的に教えてください

僕は未経験からプログラミング学習し、ITエンジニアに転職しました。

当時情報収集していた中で、「プログラミングの基礎学習なんて実務じゃ通用しないからw」みたいな、少し初学者をバカにするような意見を目にしました。

「こんな言い方しなくてもいいのになぁ…」と思うと同時に、「実際、学習と実務とでどれくらい違うもんなんだろう??」という疑問も同時に湧きました。

今ではエンジニア歴5年目になり、「プログラミング学習と実務の違い」について自分なりに感じることができています。

そこで今回は、当時の自分のように「プログラミング学習と実務の違いが気になる人」に向けて、実体験を交えつつその違いを解説してきます。

たとえプログラミング初学者でも、「実務との違い」を知ることで、学習への向き合い方や意識の持ち方も変わってくるはず。

特にこれからプログラミング学習を始める人にとって参考になるはずなので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

IT未経験転職で感じた、プログラミング学習と実務で違うところ5つ

下記の通りです。

  • 納期のプレッシャー
  • 実装の難易度
  • 責任の重さ
  • チーム開発が基本
  • コミュ力の重要性

それぞれ解説します。

納期のプレッシャー

学習と実務との1番の違いは、納期があるかどうかです。

特にWeb制作なら、ある程度学習すれば「時間をかければ完成できる」レベルまではいけるはず。

ただ実務ではそれにプラスして、「期日までに仕上げること」が求められます。

これがさらにWeb開発だと、1つの機能を実装するにも思うようにいかずに時間だけが過ぎていく…みたいなことも起きます。

学習ならマイペースで進められますが、お客さんがいる実務だと期日は絶対なので、この違いは本当に大きいなと感じます。

実装の難易度

プログラミングの基本学習はもちろん、何かを自作して学習を進めるときでも、仕様は自分で決められますが、実務ではお客さんが求める仕様を実現させないといけません。

当然、経験のない実装をすることもよくあります。

ただここがスキルアップには重要で、こういったことを何度も経験するうちに、「自分の中のロジックの引き出し」や「エラーの回避方法」などの経験値が溜まっていきます。

個人開発なら、「ここの実装は難しいから、妥協しよう」みたいなこともできてしまいますので、妥協が許されない実務では大きく成長できます。

責任の重さ

当然ですが、お客さんのものを扱うので、作業は慎重にしないといけません。

Webサイトであれば、ちょっとしたデザインや文字の修正でもまずは開発環境で見れるようにしてからお客さんに確認を取り、OKが出て初めて本番環境で公開します。

他にも、プログラミング言語にはバージョンというものがありますが、バージョンアップしたからといって無闇にアップグレードするわけにはいきません。

学習段階や個人開発だとこういった、「予期せぬトラブルが起きないように慎重に作業する」という意識はやはり薄くなりがち。

お仕事である以上、自分の作業には責任があるので、学習とは全く違うプレッシャーがあります。

チーム開発が基本

チーム開発するということは、他の人にも読みやすいコードを意識しないといけません。そのため、プロジェクト毎のコーディング規則を理解してコードを書くことが大切です。

逆に、既存のシステムを修正する際には、他の人のコードを読み解いてロジックを理解した上で作業しないといけません。

おそらく実務ではこの作業の方が多いはずで、学習だけでこういった経験を積むのは難しいです。

コミュニケーション力の重要性

チーム開発にも関連する話ですが、自分ひとりで開発するわけじゃないので、他の人との意思疎通は意識しないといけません。

例えば、ディレクターから「このページの修正をお願いします」と頼まれたとき、指示通りでは不十分で、こちらでうまく調整しないといけない場合もあります。この場合、「このままだと〇〇な不都合があるので、△△しておいていいですか?」と確認したり、作業後に事後報告するなどの対応が必要です。

たまに、何の連絡もなしに修正だけしてディレクターに渡す人がいますが、これだと「なぜこんな方法をしたのか」が相手には分かりません。

人見知りとコミュ力は関係ない

「自分は人見知りだからコミュ力に自信がない…」と感じる人もいるかもしれないですが、問題なし。

ビジネスにおけるコミュ力とは、初対面の人とも気軽に話せる能力じゃなく、「相手のことを考えて行動する能力」だからです。

先程の例の通り、自分が指示以外のことをやったなら、その内容を伝えておかないと相手は困りますよね。これは、人見知りとは関係ありません。

一緒に仕事をする人が「どういったことを求めているのか?」を常に考え、行動するのが大切です。

プログラミング学習は無意味じゃない

では、プログラミング学習は無意味かというと、答えはNo。

技術職である以上、実務未経験者なら最低限の基礎スキルがあることは必須です。

仮に学習せずに転職活動したとしても、まともな会社に受かるのはほぼ不可能。

20代前半ならポテンシャル採用で受かるかもしれませんが、それでも未経験者より経験者の方が有利なのは変わりません。

企業が学習してない人を雇うのはリスクが大きい

プログラミングは合う合わないがハッキリ分かれるので、せっかく採用してもすぐに辞められてしまうリスクが高くなります。

人の採用というのは、思っている以上にコストがかかります。

  • 求人掲載・広告費
  • 選考・入社準備の人件費
  • 教育コスト

上記を考えると、最低でも20万円はかかってしまうはずで、続くかどうか分からない人を雇うのはリスクが大きいです。

逆に言うと、事前にプログラミング学習しておけば、「自ら進んで学習し、これだけのことができるようになりました」という情熱の証明にもなります。

プログラミング学習は自分のためでもある

事前のプログラミング学習は、転職を有利にするだけじゃなく、業務をミスマッチを防ぐのにも有効です。

エンジニア職は他の職種と比べて稼ぎやすいのは事実ですが、前述の通り、合う合わないが大きい分野です。

事実、プログラミング学習の挫折率は80%以上とも言われています。運良く入社できても、楽しくない仕事を続けるのは苦痛でしかありません。

しかも、実務未経験だと基礎学習していたとしても覚えることが多く、仕事以外の時間も学習が必要になることも多いです。

逆に言うと、「プライベートでも学習できるだけの熱意」が無いと、やっていくのは厳しいということ。

転職前にプログラミングを学ぶことは、「自分にプログラミングが向いているかを確認し、仕事のミスマッチを防ぐための大切な作業」でもあります。

「会社を学校にする」の勘違い

「未経験でもOK」と書いてある求人を見ると、「入ってから学べばいいや」と思うかもしれませんが、それは危険です。

会社は学校ではありません。社員は即戦力として期待されているし、最低限のスキルがある前提で仕事が割り振られます。

もちろん分からない部分は教えてもらえますが、「教えてもらって当たり前」という姿勢はさすがに図々しすぎです。

確かに会社に入ると爆速で成長できるのは事実で、ある意味「学校」と呼べるかもしれないですが、「手とり足取り教えてもらう」ではなく「自分から学びにいく」といったイメージです。

例えば、「自分はコマンド操作が苦手だから週末にここを学ぼう」とか「他の人のコードを見ていろいろなパターンを知る」といった感じ。「お金をもらいながら教えてもらう場所」ではありません。

だからこそ、基礎的なプログラミングスキルは事前に身につけておく必要があります。

未経験歓迎の求人は要注意

「未経験歓迎」と書かれている求人の中には、いわゆるSES(客先常駐)の求人が多く含まれています。

「勤務地:全国」と書かれていることが多く、求人詳細を見ると「SES」や「人材派遣・職業紹介」などと書かれているはず。

SESとは、会社に雇われながら別の会社に派遣されるような働き方で、こういった会社がすべて悪いわけではありません。しかし、未経験者を積極採用しているSES企業の中には、悪質な企業が一部存在するのも事実です。

例えば、エンジニアとして就職したのに「家電量販店」や「工場のライン工」に派遣されるといった具合です。もちろん、いくら働いてもスキルが身につくわけもないので時間の無駄でしかありません。

「未経験歓迎」という甘い言葉に惑わされず、ちゃんとした環境でスキルを積みたいなら、事前にしっかりとプログラミング学習して、「実務経験はないけど基礎スキルはあります」という状態で転職にチャレンジする方が圧倒的におすすめです。

プログラミング学習方法

では、どうやって学習を進めればいいかというと、まずは基礎を学び、次に「何か作ってみる」こと。

特に、「自分で何か作ってみる」のが最も大変ですが大切な部分です。

最初からオリジナルアプリを作るのはハードルが高く感じるかもしれませんが、「チュートリアルの模写 → 少しの改良 → 簡単なオリジナル開発」と、1つずつステップを踏めば大丈夫です。

簡単なものでいいので、「0から自分で作れるようになる」ことを目標にするといいですね。

当サイトでも「現役エンジニアが教えるプログラミング学習の始め方3ステップで解説」の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。

行き詰まったらプログラミングスクールもあり

ほとんどのプログラミングスクールのカリキュラムには、「基礎学習からオリジナル開発まで」体系的に学べるコースがあります。

独学でも十分学べますが、「自分に甘い」「最短で力をつけたい」という場合は、こうしたスクールを活用するのも一つの手です。

僕自身、最初はProgateやドットインストールから始めたものの、実践で通用するかどうか不安だったので、プログラミングスクールを利用しました。独学よりもお金はかかりましたが、その分学習期間を短縮できたので、今思うと利用して良かったと思っています。

プログラミング学習は、間違いなくあなたの人生を変える「手に職」になります。

プログラミング学習と実務の違いを知った上で、準備を始めよう

プログラミング学習と実務には、大きな違いがあります。

  • 納期や責任などのプレッシャー
  • 他人と連携するチーム開発
  • お客さんの要求に応える難易度の高い実装

こうした環境にいきなり飛び込むのは不安かもしれませんが、だからこそ事前の学習が大切です。

プログラミング学習は、実務で戦える土台をつくるための「準備期間」

独学でも十分可能ですが、「方向性が不安」「一人だと挫折しそう」という方は、プログラミングスクールの活用も視野に入れてみてください。

僕自身も未経験からの転職でしたが、分からないなりに学習を積み重ねたことでチャンスを掴むことができました。

この記事が、あなたの第一歩の後押しになれば嬉しいです。

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