こんにちは、フリーランスエンジニアのなおひこです。
「未経験からエンジニアになった人って、具体的に何をしていたんだろう?」
こんな疑問を持っている人は多いのではないでしょうか。
僕は元々は製造業で働いていましたが、37歳でプログラミング学習を始め、エンジニアに転職しました。
今回は、同じようにエンジニアを目指す人に向けて、僕がエンジニアになるまで実際にやっていた10個のことについて解説します。
- 異業界からでもITエンジニアになれるか知りたい
- 具体的にどんな行動をすればいいのか知りたい
- 実際の成功体験を聞いてモチベーションを上げたい
こんな人に役立つ記事ですので、ぜひ参考にしてください。
1. エンジニア系のブログ・YouTubeを見る
プログラミングに興味を持つ前は、IT系のブログやYouTubeを見ていました。
当時見ていたブログとYouTubeは下記です。
- manablog(マナブログ):IT業界や海外での生き方などを発信
- マナブ:IT業界や海外での生き方などを発信
- 両学長 リベラルアーツ大学:お金のこと全般について発信
- マコなり社長:プログラミングやライフハックについて発信
- やまもとりゅうけん:効率的な生き方について発信
特に、「manablog(マナブログ)」と「マナブ」を運営されている、マナブさんの情報発信には影響をかなり受けました。
当時マナブさんは20代後半で僕は30代後半。「なんか、若い人がすごいことしてるなぁ…でも自分には無理だな…」って感じで、憧れにも似た感情で見ていました。
これがきっかけでIT業界に興味を持ち、色々と調べるうちに他のYouTuberにもたどり着いたという経緯があります。
ちなみにIT系と言いましたが、両学長はどちらかというと「お金」のことを全般に発信しています。
ただ、IT業界に長年いた知見の中でプログラミングの話があったり、税金などの情報発信もされているので、フリーランスになった今、その知識が役に立ちました。
エンジニアになってから見だしたYouTube
補足ですが、エンジニアになってからは、主にエンジニアの技術的なことを発信されているYouTubeも見るようになりました。
特に「プログラミングチュートリアル」では、ハンズオンでWebアプリを開発する動画がいくつもあるので、ポートフォリオ(自分のスキルや実績をまとめた作品集)を作成するのに活用させていただきました。
2. IT業界について色々調べる
IT系の情報を見ている内にIT業界に興味が湧いてきて、自分なりに色々と調べるようになり、分かったことは主に下記の3点。
- 世界のトップ企業はほとんどがIT系 → IT業界は成長産業
- 年収は、「所属する会社や業界」で決まる → IT業界に行くと年収を上げやすい
- ITエンジニアは市場価値が高く独立しやすい → 食いっぱぐれることはなさそう
つまり、「IT業界は成長産業だから、ここで働くことで年収も上げやすく、エンジニアになれば市場価値も上げられる」ということ。
特に衝撃を受けたのは年収の決まり方で、例えば「平均的な能力を持っている人なら、平均年収が低い業界で働くよりも平均年収が高い業界で働いた方が年収は高くなる」という事実。
考えてみれば当たり前のことですが、僕はこれを知ってから、アラフォー製造業でも何とかIT業界へ潜り込めないか意識するようになりました。
3. プログラミング言語の種類を調べる
エンジニアになると決意してからは、「そもそもプログラミングって何?」ってところから、プログラミング言語の種類について調べるように。
その中で分かったことは、「大切なのは言語選びより、何をやるか決めること」だということです。
例えば、JavaScriptという言語。これはホームページ作りでもWebアプリ開発でもスマホアプリ開発でも使いますが、それぞれで使われ方も少し違います。
「何をするか」について考えた末、「Web制作(ホームページ作り)」に決めました。
学ぶ言語は、「HTML / CSS / JavaScript / PHP」
元々WordPressでブログ運営をしており、HTMLやCSSという言語を使ってデザインを変えたりしていたので、「これならいけるかも」と直感で感じました。
ちなみに、HTMLとCSSはマークアップ言語とスタイルシート言語と呼ばれるものですが、当時はプログラミング言語だと勘違いしていたほどの知識しかありませんでした。
4. プログラミング学習後のキャリアを考える
Web制作を学ぶを決めたと同時に、その後はどんなキャリアが考えられるのかを調べました。
- そのまま転職してエンジニアになる
- フリーランスエンジニアになる
- プログラミング講師になる
- Webディレクターになる
- IT系の営業になる
要するに、学習後の道は一つじゃなく複数あるということ。僕はその中で、いきなりフリーランスエンジニアになることを決めます。
特に安心材料だったのが、将来的にエンジニア不足になると言われているので、スキルさえ身につければ仕事に困ることは無いだろうということも感じました。※経済産業省によると、IT人材は2030年で最低でも41万人の不足が予想されています。

学習後のキャリアが事前に分かったので、「後は自分を信じてやるしかない」と決意を固めることができました。
5. プログラミングの独学に挑戦
まずはネットで情報収集し、できるだけお金をかけずに学ぼうと思いました。
すべてのコースを受けるには月額1,500円くらい必要ですが、スクールに通うより全然安いのが魅力で、プログラミングを体験する教材としては最適です。
ただ、「このままやっていて、果たして実務で通用するスキルが身につくだろうか…」という不安も感じていました。
プログラミング学習というのは決まった学習手順があるわけではなく、良くも悪くも自由で、今自分がしている勉強の方向性があっているかどうかが分からなかったのです。
6. プログラミングスクールに通う
勉強方法に不安を感じたので、「卒業後にフリーランスエンジニアになった人がいる」実績のある学習カリキュラムを提供するスクールの利用を考え、評判が良く価格も安かったデイトラに決めました。
実際に使って良かった点は下記の通り。
- 教材で分からないところを質問できるチャットがある
- 学習教材に閲覧期限がないので学習期間の縛りがない
- 1日1課題という目安があるので学習を進めやすい
- 「なぜこう書くのか」の理由を説明してくれる
- 現役エンジニアのコーディング映像が見れる
これだけでも、スクール代を払った価値はありました。
7. 目的を持ったスクール学習
事前に「プログラマーは自分でググって自己解決できる能力が必須」ということを知っていたので、「スクールでは1度も質問せずに卒業しよう」と決めていました。
学習段階の課題をググって解決出来ないようじゃ、実務で通用するわけがないので。
教材で分からないところがある → ググって調べる → 質問チャットの履歴を検索
上記のように、分からないところは出来るだけググって解決するようにし、どうしても分からない時は質問チャットの過去履歴を見て同じような質問がないか検索していました。
ただ今考えると、実務ではテキストベースで他の人に質問することもあり、質問力を鍛えるためにも、無理に「検索だけで卒業する」なんてことは不要だったかもしれません。
とはいえ、自分なりに目的を持って学習を進めるのは意味のあることだったと思っています。
8. 学習中は不要なYouTubeチャンネルを解除
プログラミング学習はめちゃくちゃ時間がかかります。僕の場合、1日8時間はして卒業まで3ヶ月かかりました。
無駄な時間を無くすため、惰性で見ているようなエンタメ系のYouTubeチャンネルはすべて解除しました。スマホのゲームアプリも当然削除です。
ダメだと思いつつ、目に入るとついつい見てしまいますからね。
なるべくプログラミング学習の時間を伸ばせるように、無駄な時間を省く工夫をしました。
9. 毎日の学習記録をポスト
X(旧Twitter)で、毎日学習した後にポストしていました。
「#デイトラ」をつけると、同じデイトラ生からいいねもらえるのでモチベーション維持にもなりました。
デイトラでなくても、「#プログラミング学習中」とか「#プログラミング初心者」といったハッシュタグと一緒にポストすることで、同じ勉強仲間の人からいいねがもらえるはず。
逆に、こういったハッシュタグで検索すると同じように頑張っている人の姿が見れるので、「自分も頑張ろう」という気持ちになれました。
10. スクール卒業後にポートフォリオ(自作ホームページ)作成
フリーランスエンジニアとして仕事を取るために、スキルや実績を見せるためのホームページを自作しました。
スクール以外で初めて作成したWebサイトで、今思うと全然しょぼいサイトでしたが、自分でゼロから構築したというのは良い経験になりました。
基礎学習が終わった後は、自分で考えたサイトやアプリをゼロから作るのは良い経験になりますし、ポートフォリオにもなるので一石二鳥ですね。
エンジニアのキャリアプランを真剣に考えてから行動が大切
振り返ると、エンジニアになるまでは、良くも悪くもすぐに行動していました。ただし適当に。
- 大学:子供の頃、ドラえもんが好きだったから何となく機械工学科に進む
→ イマイチやりたいことじゃなかった - 新卒:経験を積めそうだから製造業のアウトソーシング企業に入社
→ 思ってた業務ができなくて半年で退職 - 社会人: 「独立したい」夢を叶えるなら、父親の事業を継げば手っ取り早いな
→ 仕事が嫌すぎて2年で挫折
一方で、エンジニアになる前の行動は下記の通り。
- IT業界やエンジニアについて調べまくる
→ IT転職のため製造業を退職
→ エンジニアとして働けるようになった
よく「まずは行動が大切!」と言われますが、この時の行動とは、単純に動くことではなく、「自分なりに調べ、考え、答えを出すこと」だと思います。